川村雅則ゼミナール『北海学園大学 学生アルバイト白書2023(連載6)』

川村雅則ゼミナール『北海学園大学 学生アルバイト白書2023(連載6)』2024年1月2日

 

学生たちは、アルバイトでどのような条件で働いているのか、また、アルバイト先でどのような問題に直面したり経験をしているのか──本稿では、筆者の授業(労働経済論)で2023年11下旬から12月上旬にかけて行った調査の結果に基づき、その一部を紹介します。

なお、ゼミナールによる調査・研究活動の記録ではありませんが、一連の仕事の延長という扱いで、連載6とします。

 

連載1連載2連載3連載4連載5

 

 

 

Ⅰ.授業での調査活動・教育実践

筆者は授業の中で、自分たちのアルバイトに関する調査活動を学生たちに体験させています。アルバイト問題やワークルールを学ぶ機会であると同時に、社会調査の手法などを学ぶ機会にも位置づけています。

調査の手法や費やす時間などは年によって異なりますが、今年は、次のように作業を展開しました(今年の出席者数は、おおよそ、1部で140人、2部で20人です)。

 

(1)学生4人でグループを作る。

(2)メンバー間で聞き取り調査などを行う→結果を取りまとめる→課題として提出する(提出課題1)。

(3)提出課題1に基づき、アンケート調査の設問を複数作成する→課題として提出する(提出課題2)

(4)課題提出2の中から一部を使って筆者が調査票を作成する→学生たちに実際に回答をしてもらう。

 

補足すると、(2)では、「メンバー間」の「聞き取り調査」を原則としていますが、メンバー以外に対しての聞き取り調査でも構いません。但し、対象は北海学園大学の学生あるいは北海学園大学の学生アルバイト先の関係者(店長など使用者を想定)に限っています。

聞き取りだけでなく、雇用契約書や就業規則などの資料調査を行ったり、自分のアルバイト先の雇用・労働条件でよく分からないことなどを店長に尋ねてみることを推奨しています。

問題事例ばかりではなく、例えばギグワークやスポットワークなど新しい働き方にみられる特徴や、働きやすいアルバイトの条件などを調べることでも構わない、としています(ただ実際には、問題事例が調べられる傾向にあります)。

(3)で参照する課題提出1は、自分たちのグループで聞き取ったものに限りません。提出された課題の全てを筆者が取りまとめてフィードバックし、そこから設問を作成してもらっています。

 

 

 

Ⅱ.聞き取り調査の結果

 

Ⅱでは、課題提出1の中から抽出した20の事例を紹介します。ワークルールに違反した事例のほか、こういうときにはどう対応すればよいかなど、対応策を学生たちと考えてみたい事例などを中心に抽出しています。

誤字脱字は修正し、てにをはを整えましたが、原則として、提出されたままを掲載しています。

 

 

【1】

私たちは、コンビニエンスストアでアルバイトをしているAさんに聞き取り調査を行った。Aさんの有給休暇に関する問題を提起する。

働き始めて半月が経過した頃Aさんは、オーナーに有給休暇の取得の相談をしたが、オーナーから「労働時間が短いから有給休暇はつかない」と言われた。

しかし、Aさんは週に2日、1日あたり約5時間の労働をしていたため、法律上3日の有給休暇の取得が認められる。このことを確認したAさんは再度オーナーに相談したところ、有給休暇の取得はできたが、オーナーから「有給休暇のことを他の従業員に話さないでほしい」とお願いされた。

 

【2】

Cさん(飲食店)にバイト先での労使関係のトラブルはないかと尋ねたところ、出勤希望日が通らないと悩んでいました。

Cさんの仕事は飲食店のキッチン補助なのですが、8,9月は月12回の出勤希望がすべて通っていたところ、11月に入って月12回の出勤希望が半分の6回に削られていたそうです。出勤回数を削られることに対して事前の相談はなく、手当の補助もなかったそうです。Cさんは、店長に出勤回数について尋ねましたが、「予約が少なく、お客さんがあまり来ないから」と言われたそうです。来年の春には旅行に行くため、給料が想像していたより減ってしまい単発のバイトを探さなきゃいけないと悩んでいました。

 

【3】

Dさん(飲食店)にアルバイトで生じた労使関係のトラブルを聞いたところ、「勤務時間外の給与を支払ってくれないこと」に悩んでいました。

Dさんが入っている勤務時間を終えても、店長やバイトリーダーから「申し訳ないんだけれど、忙しいからもう少し居てほしい!」などと言われ、勤務時間を超えて30分~1時間の労働を強いられることが多いとのことです。そこで、「勤務時間外の給与」について相談したところ、「俺も含めて皆我慢して働いているんだよ、だから我慢してくれる?」と言われ、Dさんは我慢することに決めました。

しかし、勤務時間外の給与を貰っているアルバイトもいるといった話もあったそうで、Dさんはもう1回異を唱えようとも考えましたが、また話をするのも少し怖く、そして自分自身に知識が無いことから我慢するしかないと判断したとのことです。

 

 

【4】

Aさんはコールセンターのオペレーターとして働いており、業務内容はケーブルテレビの料金を滞納している契約者に対し料金の支払いを催促する電話をかけるというものであった。

しかし、顧客から怒鳴りつけられたり、細かく設定されたNGワードやルールに抵触するとすぐに注意を受けるなど精神的に辛い業務であったこと、基本時給1050円の中に交通費が含まれている影響で長時間働かなければ充分な交通費が得られないこと、交通費を引いた時給944円がそもそも仕事の大変さに見合わない金額であることなどが理由で半年で辞めることになった。

 

【5】

Aさんの職場では6時間以上働いても休憩がなかったり30分であったりと、休憩のルール(労働基準法第34条で、労働時間が6時間を超え、8時間以下の場合は少なくとも45分、8時間を超える場合は、少なくとも1時間の休憩を与えなければならない、と定められている)が守られていない。

また、有給も一応取れる制度にはなっているが、店長に通して許可を貰えなければならないのをなかなかその許可を貰うことが出来ず、有給が取れない状態になっている。そのため、かなりの日数が溜まっていて、飽和している社員、パートがたくさんいる状態になっている。

また、シフトも半月に1回決まるが、直前になって連絡が来て、半ば強制的にシフトに入れられたりすることもある。休みに関しても、病気になっても休みづらい雰囲気で、試験期間でも休みを取れなかったりなど、休みが取りやすいとは言えない状態になっている。その理由としてあげられるのは人員不足である。なかなか人員補充が行われなかったり、指導するための人員が確保されず指導が曖昧になったりなどの問題が生じている。それによって辞める人が多く、かなり職場でのストレス問題になっている。

 

 

【6】

賃金支払い単位について班内で調査を行った結果、4人中2人が1分単位で支払われているのに対し、2人は15分刻みでの支払いになっていました。そのため14分以下の場合については切り捨てられ、賃金が支払われない状況になっています。本来であれば「賃金全額払いの原則」から1分単位で支払われなければならないため、労働基準法の規定に違反していると考えられます。

しかし、当人は支払い単位が15分刻みになっていることへの問題意識は希薄でした。そのため問題を解決するためには、企業への働きかけだけでなく、労働者の問題意識を強めていくことも重要だと考えられます。

 

 

【7】

(1)アルバイトを辞めさせてもらえない

1つめの問題点として、他の人が育つまでは辞めてはいけないと言われているとのことです。

(2)土日祝の時給が上がらない

求人サイトでは土日祝の給料が上がると書かれていたものの、実際に働いてみると給料が上がっていなかったとのことです。

(3)その他の問題点

①労働条件通知書をもらっていない

契約の際、名前を書かされただけで労働条件通知書をもらうことができなかったとのことです。

②支払い単位が15分である

『学生のためのワークルール入門』p17にも書いてある通り、原則支払い単位は1分単位で賃金を支払わなければなりません。しかし実際は、15分単位で支払われており不適正な取り扱いとなっています。

 

 

【8】

Cさんはグランピング施設でバイトをしています。時給は1500円です。

問題点としては、不安定な労働条件で天候に左右される仕事なので、雇用契約と異なる場合や、天候が悪い場合に早めに帰されたり、忙しい時期には長時間の勤務が必要とされることがあったそうです。

労働環境面では、周囲に多くの喫煙者がいるため、近くで喫煙されることで労働環境が悪化し、健康や快適性に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

【9】

某ファーストフード店でアルバイトの話を聞くと、行列ができるほど繁盛しており、日々忙しいと語ってくれました。その中で、対応が遅い、(電話を通して)この商品が入っていないなどのクレームがあるそうです。その店舗では、社員や店長が常にいるとは言えない状況で、中には、こちらのミスではないのにも関わらず、お客様に謝罪をしないといけないということもあったとのことです。

某大手チェーン店でアルバイトをしている人の話を聞くと、そこも繁盛しており、土日祝日、イベント日等はもちろん、平日でも時々忙しいと語ってくれました。

クレーム内容に関して、ホールの人の場合、接客態度が良くない、また、ドリンクをこぼされたなどの問題〔指摘、クレーム〕が多かったです。一方、キッチンでは、料理提供が遅いということ〔指摘、クレーム〕が多く、その中でも、マニュアル通りの作り方をしているのですが、味が薄い、濃くて食べられない、などのクレームも時々ありました。

 

 

【10】

Aさんは現在コンビニでアルバイトしている。大学に進学して半年程してから生活費などをまかなうために近くのコンビニでアルバイトを始めた。バイトを初めてから数ヶ月は働きやすく良い環境だったと話すが、徐々に問題点が出てきたという。

1点目はクレーム客の対応で気分が沈んでしまうという問題である。接客する業務のためある程度のことは耐えられるものの、稀に来る恫喝ともとれるような態度のお客さんの対応はやりたくないと述べている。

2点目は有休が取ることができないというものだ。まず、有休が今自分にどれくらいあるのか詳細も確認することができず、店長との仲が悪くなるかもしれないと言う気持ちから、確認することもできないという。

こういった問題点があるものの、職場の雰囲気は良いためAさんはこの職場でアルバイトを続けて行きたいと最後に述べていた。

 

 

【11】

Bさんは、自分で学費を負担しているため、元々行っていたバイトと掛け持ちで塾の担任助手という仕事をしています。Bさんは、それぞれのバイトで少しの問題点を抱えていました。

まず1つ目は、塾のバイトのシフトが自分で組めていないことです。他のバイトの人達は休み希望を自分で入れているのですが、Bさんは既に入れられている状況から出られない日を報告していると言います。出られない日があるという報告を聞いて変更してくれるのですが、自分だけ他の人と違うやり方なのは疑問に思っているそうです。

2つ目は、焼肉屋の有給休暇についてです。Bさんはこのバイトを現在1年半行っています。シフト制ではなく、1週間ごとに出勤できる曜日を伝えるという形式らしいです〔ママ〕。有給休暇は半年間続けていてシフトの8割に出勤していることが条件ですが、Bさんはシフト制では無いためにこの基準が通用せず、さらに店長が有給休暇についてあまり詳しくないことから、取れない状況が続いています。

 

 

【12】

Cさんのバイト先(居酒屋)では、風邪や予定などが入り急遽バイトに行けなくなった際、自分で代わりを見つけなければならないという問題や、その日お客さんが入らなすぎた場合には予定していた時間よりも早上がりさせられるという問題があります。

 

 

【13】

まずA君のアルバイト先で1番目立った労働法違反は、レジのお金が合わなくなった際に従業員負担で訂正〔弁償〕するというものです。〔略〕

次に労働法に違反しているのはアルバイトを休む際代わりを自分で探さなければならないという点です。〔略〕

またA君のアルバイト先では有給休暇制度に関しても、アルバイトは有給休暇を取ってはいけないという暗黙の了解があります。これは、実際に有給休暇申請を拒否されたわけでは無いため、労働基準法違反とは言えませんが、有給休暇を取りづらい労働環境に問題があると考えます。

 

 

【14】

班員Cさんのアルバイト先の問題としてあがったタイムカードの問題について説明します。

Cさんのアルバイト先の飲食店について尋ねたところ、タイムカードが15分で区切られており、着替えや準備の時間は労働時間に含まれないとのことでした。また、店長には「5分前行動をして」と言われていることから、給料の発生しない時間から出勤をしているそうです。それに加えて、上がりの時間を前もって言われていても、5分〜10分程度タイムカードが繰り上がらない時間サービス残業をすることがあるとも言っていました。

 

 

【15】

学生アルバイトで起こっている様々なトラブルについて話し合ったが、中でも有給休暇が取れなかったり、有給休暇があることを知らないという問題が私たちの班〔班員〕に共通していました。

ある学生は、有給休暇自体あることは知っていて、直接、店長に有給休暇について尋ねたものの無視されたことを打ち明けてくれました。人件費を削除したいのか、他に理由があるのかは定かでは無いものの、この問題を解決するためにはどのようなことが必要なのかこれから掘り下げていきたいと感じました。

 

 

【16】

「退職を申し出たところ無理矢理引き止められる」といったことを経験したメンバーがいました。

3つアルバイトの掛け持ちをしていて、二つのアルバイトに集中したいと言ったところ、人手不足のため引き止められ、週一でもいいから出勤してほしいと引き止められたそうです。人手不足の中、お店側としても退職を引き止めたい気持ちは十分にわかります。しかし、法律上では、雇用期間の定めのない契約の場合は、退職の2週間前に申告をすることで退職可能になると規定されています。

 

 

【17】

Aさんのアルバイト先では、理不尽な理由で店長から嫌がらせを受ける人が多数いたといいます。理不尽な理由とは、自分より長くこの職場にいるアルバイトが気に入らないというものでした。そのため、店長より長く勤めている人達は当日にシフトを削られたり、早上がりを強要されていましたが、その分の賃金が払われることはありませんでした。

結果的には、希望するシフトに一切入れて貰えず、労働契約書に書かれている日数さえも働くことができなくなり、〔長く働いていた人は?〕みんな辞めていきました。みんな自ら辞めていきましたが、シフトに入れてもらえないので実質クビと変わらない扱いであって、尚且つ、法律的にも良くない労働状況が作り出されていたことから訴えようと動いたアルバイトもいましたが、隠蔽されてしまったとのことです。

 

 

【18】

Cさんは、11月からオープンするカフェにホールスタッフとして応募しました。時給は1200円で、シフト希望制。見事採用されましたが、オープン前の研修を他店舗で行うとして、同系列の居酒屋に配属されたそうです。この2週間でしっかりと仕事内容を覚えて、カフェに行くということでした。同時期に15人ほど雇われ、それぞれが研修を受けました。

しかし、2週間経ってもCさんのみがオープンするカフェに移動することはなく、そのまま居酒屋で働き続けました。確認すると、人数が多いからもうこれ以上カフェの方で雇うことはできないということでした。さらに、給料日となり、給与明細を確認すると、時給960円分となっていました。そのことも確認すると、カフェは1200円ですが、この居酒屋は960円だということでした。

これは確実に募集要項の虚偽であり、不当労働〔不当な扱い〕に値すると考えられます。

 

 

【19】

飲食店(デリバリー)。トラブルはほとんどありませんが、1つあげるとしたら、お金の問題です。配達員は釣り銭を常に持ち歩き、お会計時にお客様から合計金額をぴったり貰えなかった場合、その釣り銭を渡しますが、計算を間違えお釣りを多く渡してしまった場合、そのマイナスになった分を自身のポケットマネーから支払わなければなりません。さらに、未領収であるお客様を既に領収済みであると勘違いし、お金を貰わずお店に帰ってきてしまった場合も、その商品分の金額を支払わなければなりません。

 

 

【20】

ガソリンスタンドで働くアルバイトを対象にした調査を行いました。開店9時、閉店20時の11時間営業で、従業員は社員、契約社員、学生アルバイトです。労働者不足が課題としてあり、他店舗からのヘルプなどでぎりぎり賄っている状況です。社員の賃金は把握していませんが、学生アルバイトの賃金は最低賃金の960円です。業務は、アルバイトは主に、給油、洗車の受付、拭きあげ、タイヤ交換の受付、レンタカーの出発、帰着、レジ金の確認などで、人によっては、洗車の作業やレンタカーの移動など社員と変わらない業務内容の学生アルバイトもいます。

そんな中で、問題点としてあげられる点は2つあります。

1つ目は、労働量と賃金が割に合っていないという点です。基本的にガソリンスタンドは、社員、アルバイト問わず重労働であり、フルサービスの場合は夏冬関係なく外に立っていなければなりません。そのため、従業員1人あたり負担はかなりのものとなります。よって、最低賃金では労働量の対価として割に合っていないと感じます。

2つ目は、お客様の質が比較的悪いという点です。例として挙げられるのは、従業員の発言や指示に逆ギレ、時間を守らない、レンタカーで事故に合っても傲慢な態度をとるなどです。これらの状況は9割型お客様が原因になっています。よって従業員が苦痛に感じることも少なくないのです。

 

 

 

Ⅲ.アンケート調査の結果

提出された課題2の中から、学生たちの関心が高そうであった内容と筆者の関心(ゼミで行った調査で尋ね損ねた内容など)をまぜあわせて10余りの設問を作成し、アンケート調査を実施しました。その結果を紹介します。

対象は労働経済論の履修生です。現在アルバイトをしている学生に限定しました。

回答数は117人で、いずれも有効回答です。所属の部別にみると、1部生が104人、2部生が13人です。

設問をそのまま「表」のタイトルに転載します。

 

    

 

表1 現在のアルバイトの業種・業態は次のどれですか。かけもちで働いている方はメインのアルバイトについてお答えください。/単位:人、%

117 100.0
飲食店 56 47.9
小売店 33 28.2
接客・サービス 6 5.1
教育・保育関連 3 2.6
倉庫・物流・ドライバー 4 3.4
オフィスワーク 4 3.4
肉体労働 3 2.6
アミューズメント・レジャー・イベント・レンタル 7 6.0
その他 1 0.9

 

まず、アルバイトに関する基本情報として業種・業態を尋ねました。調査票では例も示しています。連載4のゼミナールによる調査(以下、ゼミ調査)の結果をご参照ください。

結果は、飲食店と小売店に回答が集中しています。「飲食店」が47.9%、「小売店」が28.2%です。

以下では、全体のほか、「飲食店」群と「小売店」群の回答も示していきます。

 

書面の受け取り状況と、内容の確認及び理解の状況

連載4のゼミ調査結果でみたとおり、労働条件通知書や雇用契約書などの書面の受け取り状況はよかった(書面を受け取っている割合は高かった)です。

一方で、書面を受け取ってはいても、書面を読んでいるだろうか、内容を理解できているだろうか、という疑問が出されました。本調査ではそのことを確認してみました。

まずは、ゼミ調査と同じく、書面を受け取ったかどうかを尋ね、次に、書面を受け取ったという回答者に限定して、書面は読んだか、また、内容は理解できたかを尋ねてみました(回答選択肢は、読んだかと理解したかをまぜて作成しました)。

 

表2-1 現在のアルバイト先で働き始める際に、労働条件通知書や雇用契約書などの書面を受け取りましたか。「書面を受け取った」には、インターネット上で確認できる場合も含みます。/単位:人、%

全体 飲食店 小売店
117 100.0 56 100.0 33 100.0
受け取った 77 65.8 32 57.1 26 78.8
受け取っていない 25 21.4 17 30.4 4 12.1
わからない、覚えていない 15 12.8 7 12.5 3 9.1

 

結果は、「受け取った」が65.8%です(本論から外れますが、ゼミ調査では「受け取った」は全体で76.1%でした。労働経済論履修生に対象が限定された本調査のほうが、書面の受け取り状況が悪いということになります。働き始めたのがこの授業を履修する前であったか後であったかの検証も必要ですが、とりあえず、このことにふれておきます)。

「受け取った」という割合を業種別にみると、「小売店」群では78.8%であるのに対して、「飲食店」群では57.1%にとどまります。「飲食店」群では、「受け取っていない」が代わりに多く、30.4%を占めています。

では、「受け取った」と回答したものに限定して、書面を読んだか、内容を理解したかをみていきましょう。

 

表2-2 前の問で「受け取った」と回答した方にお聞きします。書面は読みましたか。また、内容は理解できましたか。近いものを回答してください。/単位:人、%

全体 飲食店 小売店
77 100.0 32 100.0 26 100.0
読んで、内容もおおむね理解できた 46 59.7 21 65.6 16 61.5
読んだが、理解できない部分もあった 17 22.1 4 12.5 7 26.9
読んだが、理解できない部分が多かった 1 1.3 1 3.1 0 0.0
あまり読んでいない 13 16.9 6 18.8 3 11.5
まったく読んでいない

 

結果は、「読んで、内容もおおむね理解できた」が59.7%と最多でした。

ただ、言い換えると、「読んで、内容もおおむね理解できた」は6割にとどまるという評価もできそうです。書面を受け取ったことが書面を読んで理解できていることを意味するわけでは必ずしもない、ということを本調査の結果は示しています。今後、同様の調査を行う際に留意したいと思います。

さて、結果に戻ると、「読んだが、理解できない部分もあった」が22.1%です。加えて、そもそも、「あまり読んでいない」も16.9%でした。

 

 

支給されている時給額と、時給額に対する評価

他のアルバイト学生たちは時給に満足しているのかを知りたいという要望が学生たちの間で多かったようなので、本調査で尋ねてみました。

まずは、2023年12月現在の時給を尋ね、次に、時給が仕事内容や働き方に見合っていると評価しているかを尋ねました。

 

表3-1 2023年12月の時給を教えてください。時間帯や曜日によって異なるなど、複数ある場合には、もっともよくあるパターンでお答えください。なお、日給制、月給制の方は時給に換算してお答えください。/単位:人、%

全体 飲食店 小売店
117 100.0 56 100.0 33 100.0
959円以下 2 1.7 1 1.8 1 3.0
960円 21 17.9 8 14.3 8 24.2
961円~999円 16 13.7 6 10.7 9 27.3
1000円~1099円 49 41.9 27 48.2 10 30.3
1100円~1199円 12 10.3 9 16.1 1 3.0
1200円以上 17 14.5 5 8.9 4 12.1
(再掲)1000円以上 66.7 73.2 45.5

 

結果は、「1000~1099円」が最も多く41.9%でした。次に多いのは、「960円」という北海道の最低賃金額で、17.9%でした。業種別にみると、「飲食店」群では、1000円以上が全体の4分の3を占めています(「小売店」群では同割合は45.5%にとどまります)。

なお、「959円以下」に2人が回答していますが、理由など詳細は不明です(聞き取り【4】でみたような、交通費を含んでいるケースでしょうか)。

さて、こうした時給(額)は、仕事内容や働き方に見合っていると考えられているでしょうか。

 

表3-2 現在のあなたの時給は、あなたの仕事内容や働き方に見合っていますか。/単位:人、%

全体 飲食店 小売店
117 100.0 56 100.0 33 100.0
十分見合っている 35 29.9 14 25.0 10 30.3
まあ見合っている 51 43.6 24 42.9 17 51.5
あまり見合っていない 26 22.2 15 26.8 4 12.1
まったく見合っていない 4 3.4 3 5.4 1 3.0
無回答 1 0.9 0 0.0 1 3.0
(再掲)見合っていない計(あまり+まったく) 25.6 32.1 15.2

 

結果は、「十分見合っている」が29.9%、「まあ見合っている」が43.6%で、見合っていると考えているケースの合計は、全体の4分3程度を占めています。

一方で、「あまり見合っていない」が22.2%、「まったく見合っていない」が3.4%です。

業種別にみると、相対的に高い賃金が支給されていた「飲食店」群で、見合っていないと感じている割合が高いです。これ以上の分析はできませんが、仕事の内容や働き方まで含めて検討する必要があるようです。

最後に、時給額と評価の関係を検討してみました。「1000円未満」群、「1000円~1099円」群、「1100円以上」群の3つに回答者を分けて、評価をみてみました。

 

表3-3 時給額 × 時給額に対する評価/単位:人、%

1000円未満 1000円~1099円 1100円以上
39 100.0 49 100.0 29 100.0
十分見合っている 11 28.2 6 12.2 18 62.1
まあ見合っている 16 41.0 26 53.1 9 31.0
あまり見合っていない 8 20.5 16 32.7 2 6.9
まったく見合っていない 4 10.3 0 0.0 0 0.0
無回答 0 0.0 1 2.0 0 0.0
(再掲)見合っていない計(あまり+まったく) 30.8 32.7 6.9

 

結果は、「1100円以上」群では、「十分見合っている」が全体の3分の2を占めて、「見合っていない計」の割合もわずかです(6.9%)。相対的に高い時給額を受け取っているものでは、納得感も高いと言えそうです。

なお、「1000円未満」群と「1000円~1099円」群とでは「見合っていない計」は同程度の3割前後ですが、前者では、「まったく見合っていない」も1割を占めます。ただ、一方で、「十分見合っている」も3割弱を占めています(後者の「1000円~1099円」群では、12.2%にとどまります)。

上でも述べたとおり、時給額に対する評価は、具体的な仕事の内容や働き方も調べて検討をすることが今後の課題です。

 

 

勤務時間の記録方法と給料の支払い単位時間、交通費の支給

本調査では、アルバイト先での勤務時間の記録方法を調べました。

ゼミ調査でみたとおり、給料の支払い単位時間が「1分単位」であるという回答は半数に達していませんでした。学生アルバイトにおける勤務時間はどのように記録されているのか知りたいと思いました。加えて、学生たちによれば、例えば「タイムカード」で勤務時間の記録が行われていても、給料の支払いが「1分単位」とは必ずしも限らないようでしたから、その点も確認してみたいと思い、設問を設けてみました。

 

表4-1 アルバイト先では勤務時間はどのように記録されていますか。/単位:人、%

全体 飲食店 小売店
117 100.0 56 100.0 33 100.0
紙・手書き 5 4.3 3 5.4 0 0.0
タイムカード 67 57.3 34 60.7 20 60.6
スマホによる登録 14 12.0 7 12.5 3 9.1
パソコンの起動 21 17.9 10 17.9 7 21.2
その他 8 6.8 2 3.6 2 6.1
とくに記録はされていない 2 1.7 0 0.0 1 3.0

 

まず、勤務時間の記録方法ですが、「タイムカード」が57.3%で最多です。「パソコンによる起動」や「スマホによる登録」がその後に続きます(17.9%、12.0%)。

「紙・手書き」は4.3%とわずかで、「とくに記録はされていない」も1.7%でした。

客観的な記録方法が広く採用されていると評価できそうです。

なお、「その他」の内容は、レジでの登録/タブレットで出退勤を押す/ストアコンピュータへの登録/ICカード/機械にカードかざしてピッってするやつ/機械へのパスワード入力/静脈登録/パソコンに名札のバーコードを打ち出退勤登録、でした(再集計は行いませんでした)。

 

 

表4-2 あなたのアルバイト先では、給料の支払いは、何分単位で行われていますか。/単位:人、%

全体 飲食店 小売店
117 100.0 56 100.0 33 100.0
1分単位 71 60.7 33 58.9 24 72.7
5分単位 5 4.3 1 1.8 2 6.1
10分単位 1 0.9 1 1.8 0 0.0
15分単位 19 16.2 12 21.4 4 12.1
30分単位 6 5.1 5 8.9 0 0.0
わからない 12 10.3 3 5.4 3 9.1
その他 2 1.7 0 0.0 0 0.0
無回答 1 0.9 1 1.8 0 0.0

 

次に、給料の支払い単位時間の結果は、「1分単位」が60.7%です。「小売店」群では、72.7%が「1分単位」です。

なお、先に述べたとおり、ゼミ調査では「1分単位」が半数に満たない状況でしたから、本調査のほうが結果はよいということになります。

では、勤務時間の記録方法と支払い単位時間の関係はどうなっているでしょうか。

 

表4-3 記録方法 × 給料の支払い単位時間/単位:人、%

 

紙・手書き タイムカード スマホによる登録 パソコンの起動
5 100.0 67 100.0 14 100.0 21 100.0
1分単位 0 0.0 40 59.7 7 50.0 18 85.7
5分単位 0 0.0 4 6.0 1 7.1 0 0.0
10分単位 0 0.0 0 0.0 0 0.0 1 4.8
15分単位 0 0.0 12 17.9 5 35.7 1 4.8
30分単位 2 40.0 3 4.5 0 0.0 1 4.8
わからない 1 20.0 7 10.4 1 7.1 0 0.0
その他 2 40.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0
無回答 0 0.0 1 1.5 0 0.0 0 0.0

 

主たる記録方法について結果をみると、まず、「タイムカード」が用いられているからといって、給料の支払い単位時間が「1分単位」とは限らないことが確認されました。「スマホによる登録」でも「1分単位」は回答者の半数です。一方で、「パソコンの起動」では「1分単位」が85.7%に達しています。

勤務時間の記録が正しく行われ、賃金(給料)の支払いにそれが直結される状況を作り出していくことが課題です。

最後に、学生たちに関心のあった交通費の支給状況を尋ねました。交通費の支給状況とは、交通費が支給されているか/されていないかだけでなく、一部支給か全部支給か、そして、通学定期を普段使っている場合の取り扱いなども含みます。煩雑になるのを避けながら回答選択肢を準備しました。

 

 

表5 あなた自身は、アルバイト先で交通費は支給されていますか。当てはまる全てに☑をつけてください。【複数回答可】/単位:人、%

全体 飲食店 小売店
117 100.0 56 100.0 33 100.0
交通費は、そもそもかからない 49 41.9 19 33.9 19 57.6
交通費はかかるが、支給されていない 10 8.5 4 7.1 3 9.1
交通費はかかるが、通学定期で対応している 12 10.3 6 10.7 4 12.1
通学定期で対応しているが、交通費も支給されている 9 7.7 7 12.5 2 6.1
交通費は、全額支給されている 27 23.1 14 25.0 6 18.2
交通費は、支給されているが、支給に上限がある 15 12.8 9 16.1 1 3.0
その他 1 0.0 0 0.0 0 0.0

 

結果は、「交通費はそもそもかからない」が最多で41.9%でした。

続いて、「交通費は、全額支給されている」が23.1%、「交通費は、支給されているが、支給に上限がある」が12.8%、「交通費はかかるが、通学定期で対応している」が10.3%などとなっています。

 

 

人手不足と休みのとりやすさなど

最後に、アルバイト先での最近の人手不足の状況と、休みのとりやすさを尋ねました。

休みのとりやすさについては、「シフトが決まった後、病気・体調不良や急な用事などでどうしても休まなければならないことがあった場合」と限定して、休みのとりやすさと、その場合のアルバイト先での対応を尋ねました。

では、結果を順にみていきましょう。まずは、人手不足の状況からです。

 

表6 最近、アルバイト先で人手不足を感じることはありますか。/単位:人、%

全体 飲食店 小売店
117 100.0 56 100.0 33 100.0
いつも感じる 19 16.2 8 14.3 8 24.2
感じることが多い 49 41.9 31 55.4 11 33.3
感じることは少ない 37 31.6 14 25.0 12 36.4
まったく感じない 12 10.3 3 5.4 2 6.1
(再掲)いつも感じる+感じることが多い 58.1 69.6 57.6

 

結果は、「感じることが多い」が41.9%で、「いつも感じる」の16.2%とあわせると全体の半数を超えます。両者をあわせた割合は「飲食店」群で多いものの、「小売店」群では、「いつも感じている」が全体の4分の1を占めています。

次に、休みの取りやすさの調査結果です。

 

 

表7-1 シフトが決まった後、病気・体調不良や急な用事などでどうしてもアルバイトを休まなければならないことがあった場合、あなたのアルバイト先では、休みはとりやすいですか。/単位:人、%

全体 飲食店 小売店
117 100.0 56 100.0 33 100.0
非常にとりやすい 54 46.2 17 30.4 20 60.6
まあとりやすい 45 38.5 29 51.8 7 21.2
あまりとりやすくはない 16 13.7 10 17.9 5 15.2
まったくとりやすくはない 2 1.7 0 0.0 1 3.0
(再掲)とりやすい計(非常に+まあ) 84.6 82.1 81.8

 

結果は、「非常にとりやすい」が46.2%と最も多く、「まあ取りやすい」の38.5%もあわせると、全体の8割を超えます。

なお、業種別にみると、「小売店」群では「非常にとりやすい」が60.6%であるのに対して、「飲食店」群では同割合が30.4%にまで下がります。

さて、この結果だけをみると、休みのとりやすさについては、とくに問題はないようにも思えますが、次に、アルバイト先での対応をみると、少し異なる状況もみえてきます。

 

表7-2 同じく、どうしてもアルバイトを休まなければならないことがあった場合、あなたのアルバイト先では、どのように対応されますか。当てはまる全てに☑をつけてください。【複数回答可】/単位:人、%

全体 飲食店 小売店
117 100.0 56 100.0 33 100.0
アルバイト先で対応をしてくれるので、アルバイト側にはとくに負担はない 80 68.4 34 60.7 23 69.7
自分で代わりを探さなければならない 34 29.1 26 46.4 5 15.2
休んだ分を別の日に出勤しなければならない 7 6.0 2 3.6 2 6.1
次回のシフト申請で多めのシフトを入れなければならない
休んだ分の給料以上の減給処分・ペナルティがある 1 0.9 1 1.8 0 0.0
アルバイトを休まなければならないことがあった場合でも、休ませてもらえない
アルバイトを休まなければならない場面になったことがないので、わからない 9 7.7 2 3.6 5 15.2
その他
無回答 1 0.9 0 0.0 1 3.0

 

結果は、「アルバイト先で対応をしてくれるので、アルバイト側にはとくに負担はない」が68.4%と最多です。

ただ、一方で、「自分で代わりを探さなければならない」が29.1%を占めています。なお、その他では、「休んだ分を別の日に出勤しなければならない」が6.0%でみられるぐらいで、「次回のシフト申請で多めのシフトを入れなければならない」や「アルバイトを休まなければならないことがあった場合でも、休ませてもらえない」には回答はありませんでした(「休んだ分の給料以上の減給処分・ペナルティがある」が1件みられました)。

業種別にみると、「飲食店」群で、「アルバイト先で対応をしてくれるので、アルバイト側にはとくに負担はない」が全体よりも少なく(60.7%)、「自分で代わりを探さなければならない」が全体よりも多い(46.4%)です。

ところで、「アルバイト先で対応をしてくれるので、アルバイト側にはとくに負担はない」を選択した80人の中にも「自分で代わりを探さなければならない」が10人みられました。

学生からの聞き取りによれば、LINEなどのSNSを使ってシフトのやりとりなど業務上の連絡が行われているようですから、それを使って自分で代わりを探すことはさほど負担には感じられていないのかもしれません。ただ一方で、なかなか代わりが見つからずに苦労をする(体調不良で休みたいのに苦労をして探さなければならない)、という話も聞きます。

そこで、「アルバイト先で対応をしてくれるので、アルバイト側にはとくに負担はない」群と「自分で代わりを探さなければならない」群を取り上げて、アルバイト先の休みのとりやすさを検討してみました。

 

問7-3 アルバイト先での対応 × 休みのとりやすさ/単位:人、%

アルバイト先で対応をしてくれるので、アルバイト側にはとくに負担はない 自分で代わりを探さなければならない
80 100.0 34 100.0
非常にとりやすい 46 57.5 8 23.5
まあとりやすい 29 36.3 15 44.1
あまりとりやすくはない 4 5.0 10 29.4
まったくとりやすくはない 1 1.3 1 2.9

 

結果は、休みのとりやすさを感じているのは、「アルバイト先で対応をしてくれるので、アルバイト側にはとくに負担はない」群においてであって、「自分で代わりを探さなければならない」群では、「あまりとりやすくはない」と「まったくとりやすくはない」をあわせると3割を占めていました。

なお、最後に、人手不足感と休みのとりやすさについても検討してみました。

 

問7-4 人手不足感 × 休みのとりやすさ/単位:人、%

いつも感じる 感じることが多い 感じることは少ない まったく感じない
19 100.0 49 100.0 37 100.0 12 100.0
非常にとりやすい 5 26.3 18 36.7 21 56.8 10 83.3
まあとりやすい 5 26.3 23 46.9 15 40.5 2 16.7
あまりとりやすくはない 7 36.8 8 16.3 1 2.7 0 0.0
まったくとりやすくはない 2 10.5 0 0.0 0 0.0 0 0.0

 

結果は、人手不足を感じているほどに休みをとりやすくない(人手不足を感じていないほどに休みをとりやすい)と感じている割合が高くなっています。

 

 

 

Ⅳ.まとめに代えて

本稿では、授業で行った調査の結果を使って学生アルバイトの実態などをみてきました。

(1)労働条件通知書や雇用契約書などの書面を受け取ってはいても、読んでいる/理解しているとは必ずしも限らないこと、(2)タイムカードなど客観的な手法で勤務時間の記録(管理)はされていても、賃金の支払い単位時間は1分単位とは必ずしも限らないこと、(3)どうしても休まなければならない際に自分で代わりを探さなければならない状況もみられることなど、ゼミで行ったアンケート調査(連載4,5を参照)では把握できていなかった、学生アルバイトの現状なども垣間見ることができました。

同時に、筆者の教育実践の紹介にもなったかと思います。

グループを作ってお互いのアルバイト状況を聞き取ったり、聞き取った内容をワークルールと照らし合わせたり、他の学生たちはどのような条件で働いているのかを広く調べることなどで、彼らの学びにつながっているように筆者の目にはみえます。

もっとも、教育的な効果が実際にどのぐらい得られているのかなどの詳しい検証作業は、あらためての機会に行いたいと思います。

 

 

 

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