負の歴史を伝える(毎日新聞<北海道版>掲載 Re:北メールより)

負の歴史を伝える

最近、ハングル(韓国語)講座に通っている。

韓国人講師たちの多くは、もっと若い頃に出会っていたなら自分の学力は格段に伸びたであろう、と思わせる熱血漢ばかりだ。

お陰で、習い事は3日坊主で終わることが常だった私が、2年も続いている。今では韓流ドラマのセリフも、2~3割はわかるようになり、ハングルの看板も難なく読める。これで今後の韓国旅行が、一層楽しくなることは間違いない。

私は自分の意思で楽しく韓国語を学んでいる。だが、他国から外国語を使うことを強制されたり、日本語を使うことを禁じられ、氏名も外国風に変えさせられたりしたら・・・・。どれほど耐え難い屈辱だろうかと時々想像する。

 

私たちの国は、今から68年前まで、韓国・朝鮮の人々にそういうことを強いた。

この北海道は、炭鉱をはじめとしてダムや飛行場建設へ、多くの韓国・朝鮮人や中国人が強制連行された現場だ。今も遺骨が眠っている。

どんな国や民族にも、覆い隠したい負の歴史があるだろう。しかし、負の歴史から逃げず、正面から向きあえば、世界から評価される。ドイツはナチズムを徹底的に根絶しようと努力し続けている。

翻って、我が国の政治家はどうだろうか。

過去の歴史から逃げ続ける限り、負のスパイラルは続く。

後世に負の歴史を伝えることは、私たちの責務だ。それは負の歴史を、正の歴史に転換するチャンスでもある。

 

2013年5月31日 毎日新聞(北海道版)掲載 Re:北メールより

 

鈴木 一コラム 「一歩前」歩く憲法

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