本田宏氏(北海学園大学法学部教授)による論考「野党ブロックの正統性と新自由主義からの転換──政治改革は二大政党制より二大ブロック制が有効」が『現代の理論』DIGITAL 2021冬号 Vol.25(2021年2月)に掲載されました。冒頭部分とリンク先をご紹介します。
民主制の健全な機能には政権交代の現実的可能性が不可欠であり、昨今は野党連携が顕著な発展を見せている。
だが長く続いてきた自民党一党優位と野党分断は、政治制度や政治意識の中に構造的偏向として残っている。現実の政治主体は「不公平」な制度環境を与件として戦略を組み立てねばならないが、民主政治をまともに機能させるには政党間の競争条件を公平なものに近づけていく必要もある。しかし昨今の政党論は、野党の党首の指導力不足や個別政策の矛盾点、政権担当能力の不足などを強調するにとどまっている。
筆者はこれまで日本や欧米諸国を事例に、原発をめぐる政治過程における社会運動や労働組合、政党に焦点を当てた研究を行ってきたので、従来とは若干異なる感覚で政治をながめている。本稿では、正統性の類型化を手がかりに、権力資源の違いに注目して日本の与野党間の断層を分析するとともに、非対称性の解消に必要な野党ブロック結集の意義、とりわけ新自由主義からの転換について論じてみたい。
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野党ブロックの正統性と新自由主義からの転換──政治改革は二大政党制より二大ブロック制が有効」『現代の理論』DIGITAL 2021冬号 Vol.25(2021年2月)
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