大屋定晴「世界社会フォーラム二〇一八――ブラジル・サルヴァドールからの報告」

『季刊ピープルズ・プラン』第81号(2018年8月28日)に掲載された原稿の転載です。お読みください。

 

 

はじめに

 

二〇一八年三月一三日から一七日にかけて、ブラジル・サルヴァドール市にて第一三回世界社会フォ―ラム(以下WSF)が開催された。

WSFは、世界の富裕層や大企業経営者しか参加できない世界経済フォーラム――いわゆる「ダボス会議」――に対抗するものとして、二〇〇一年から始まった。今回のWSFは、二〇〇九年のベレン市での開催以来、九年ぶりのブラジル開催である。しかし、現下のブラジルはこのときとは大きく異なっていた。二〇一六年に労働者党(以下PT)のルセフ前大統領が弾劾されると、副大統領から昇格したテメル大統領は緊縮財政に舵を切り、教育予算や社会保障予算を凍結した。またテメル大統領を含め政権有力者の汚職疑惑が取りざたされている中で、二〇一八年一〇月の大統領選挙への立候補を表明したルラ元大統領(PT所属)だけが汚職で有罪となっていた[1]。今WSFは、この最中での開催であった。

 

サルバドール市内の風景:植民地総督府時代を残すユネスコ世界遺産地区の一部。右がロザリオドスプレートス教会(黒人奴隷子孫の祈りの場)

 

サルヴァドール市はブラジル北東部バイーア州の州都であり、人口二五〇万を超えるブラジル第三の大都市である。一五四九年に総督府が置かれ、一七六三年にリオデジャネイロに遷都するまでポルトガル領ブラジルの経営拠点であった。植民地時代に労働力としてアフリカから「奴隷」が連れてこられたため、人種構成的には黒人の割合が高い[2]。そのこともあってサルヴァドールは、西アフリカからの伝承信仰とキリスト教、先住民信仰などが混じりあった民間信仰カンドンブレや、格闘技であることを隠すために音楽と舞踊を融合させた奴隷の伝承文化カポエイラの中心地でもある。さらに貧困地区ファベーラ――所有権を持たない奴隷の住居から派生した不法占拠地帯――が町中に混在しており、貧富の格差も大きい。

今フォーラム[3]は、「抵抗は創造、抵抗は変革」を標語とし、サルヴァドール市内のバイーア連邦大学、バイーア州立大学、イタプアン特設会場の三つを主要会場とした。その運営は参加費収入の他に、バイーア州政府、サルヴァドール市政府の各種支援、二五団体からの寄付金、インターネット献金によって賄われた。ただし連邦政府の支援はほぼ行われなかった。ここにも市政ならびに州政府を握るPTと右派系連邦政府との対立があった。

それにもかかわらず今WSFにはおよそ八万人が参加登録を行なった。国際青年キャンプには二〇〇〇人、先住民キャンプには六〇〇人が訪れ、ボランティアは一二〇〇人、救護などの連帯システム協力者も一二〇〇人にのぼった。参加者の出身国も一二〇ヵ国に及んだ。ただしラテンアメリカ地域からの参加者が一番多く、次にアフリカ、欧州、北米の順であった。アジア・オセアニア地域からの参加はほとんどなかった。参加者の八割はブラジル人であった。

 

一、オープニング・マーチ

 

オープニング・マーチに参加するブラジル労組のバナー
先住民保護区の確定を要求

三月一三日のオープニング・マーチは、市内中心部のカンポ・グランジ広場からカストロ・アウベス広場までのおよそ四キロの道を練り歩いた[4]

午後三時の集合時間になると、カンポ・グランジ広場には数千人の人々が集まった。カンドンブレの衣装を着た人々が現れ、カポエイラの試技に人だかりができていた。アマゾン川流域の先住民も集団舞踊を披露した。政治団体としてはブラジル共産党(以下PCdoB)の旗が目立った[5]。他の左派政党――PTや社会主義自由党(以下PSOL)――や、PTの支持母体である労働組合「労働者単一本部」(以下CUT)の旗はまばらであった。ブラジルでWSFを当初から支えた「土地なき農業労働者運動」(以下MST)の姿も見うけられなかった。

世界的にはチュニジア、モロッコの国旗を掲げる一団がいた。東・南アジア諸国からは「持続性を求めるグローバル大学」(以下GUS)を中心に香港やネパール、インドから一〇数人が集まっていた。この当時、シリア北東部の都市アフリーンでは親トルコ派クルド人勢力と反トルコ派クルド人勢力との戦闘が起きており、広場ではクルド人女性が包囲下にあるアフリーン市民の窮状を訴えていた。

午後四時半になると人々は市内中心地を通り、カストロ・アウベス広場へと向かった。女性の権利擁護を訴える一団や人種差別反対運動など、カンポ・グランジ広場にはいなかった人々もマーチの途中で続々と合流した。「テメル、やめろ」のフレーズを音楽にのせた若者たちには、多くの市民が微笑みと拍手をおくった。

最終的には、この日のマーチは三万人を超えた。

 

二 WSFの過去、現在、未来

 

自主企画の風景

 

今WSFは一九の討論テーマに応じて会場を設け、一四~一七日の三日間をかけて二五〇〇近くの自主企画を開催した[6]。別主催団体による一六の企画――解放と神学世界フォーラム、民主主義と科学世界フォーラム、世界議員集会など――も並行して開催された。だが、これらすべてを訪れることは、およそ不可能である。筆者が参加したのは、まずGUS主催の二企画、そして「WSFの未来」と題された自主企画であった。

GUSの一つ目の企画(三月一四日)は、昨年亡くなったWSF創設者フランソワ・ウタールの追悼集会であった[7]。彼は、カトリック司祭の資格をもちながらマルクス主義的宗教社会学を論じた研究者であり、キューバ革命をはじめとするラテンアメリカの解放闘争を支援した。一九九九年にWSFの前身の一つである「別のダボス」の開催にサミール・アミンらと関わり、それを契機にWSF創設にも加わった。ウタールの生涯は、そのままラテンアメリカとヨーロッパの社会運動がWSFへと収斂する道筋の一つを示していた。キリスト教人道主義からマルクス主義的運動、そして第三世界解放運動を横断する運動間ネットワークがWSFの前史であるとすれば、彼の活動もまたその一コマなのである。

もう一つのGUSの企画(三月一五日)は「社会経済的・環境的公正に向けたコミュニティ体験」である[8]。農地改革からエコロジー農業まで志向するMSTの活動、インドでガンジー主義を継承しつつ農村での持続可能な水利権保障をめざす社会運動、二〇一五年のインドによる経済封鎖を契機としたネパールでの農村自給運動の興隆、そして中華人民共和国建国後の土地革命と改革開放後の農村荒廃を背景とした新農村建設運動の現状が報告された。四〇名ほどの聴衆との質疑応答に満ちたこの企画は、オルタナティブの学びあいの場であり、運動間の自主交流の場でもあった。これがWSFの現状であった。

最後に「WSFの未来」(三月一五日)は、WSFの最高意思決定機関である国際評議会(以下IC)での意見対立を垣間見せた[9]。その対立点は、①ICの「非政治」的態度の是非、②原則憲章の一面的固守、③グローバルな課題とローカルな課題を架橋する企画運営の不備、④IC構成員の出身地域の偏重、⑤原則憲章の見直しの是非、である。フランシーヌ・メストラムはICに二つのグループがあると指摘した。一方にはWSFの現状に固執する一団があり、他方にWSFの「政治」化を主張する一団がある。メストラム自身は後者の立場にたって、WSFの現状を厳しく批判した。これに対してWSF創設者の一人でブラジル側の重鎮であるシコ・ウィタケルは、市民社会の多様性を尊重し、政党支配を回避するためには、WSFの現状を維持すべきだと反論した。この論争は、今フォーラム終了後に開催されたICにおいて、そのまま再演されることとなった。

 

三 一つの政治的「総会」と二つの「世界総会」、そして「未来のアゴラ」

 

筆者は、四つの大規模企画にも参加した。一つは、自主企画として開催された「民主主義擁護世界総会」、ICの公式企画である「女性世界総会」と「民衆、運動、抵抗地域の世界総会」、そして閉会セレモニーを兼ねた「未来のアゴラ」である。

 

(一)「民主主義擁護世界総会」

 

今回、CUTなどのブラジルの一部社会運動団体は、複数の左派政党の代表者を招待するさまざまな自主企画を開催していた。世界の保守主義化と過激化に反対する「民主主義擁護世界総会」もその一環であった[10]

三月一五日夜、市内のピトゥアスー・スタジアムには数千人が集まっていた。演壇には、ブラジル内外の黒人運動、先住民運動、女性運動、労働組合の代表、さらには音楽家や宗教家が招待されていた。

この前日の一四日夜、リオデジャネイロ市では暗殺事件が起こっていた。同市の左派政治家マリエル・フランコ市議(PSOL所属)が銃撃され殺されたのである。彼女はバイ・セクシュアルの黒人女性で、貧困層の権利向上に力を入れ、特に貧困地区ファベーラにおける警察の過剰暴力を批判していた[11]。彼女の殺害を受けてこの日、リオでは市民一万人が路上で抗議した。これとほぼ同じ時間帯に開催されたこの総会でも、フランコ暗殺事件はブラジルの現状の象徴と捉えられた。「マリエルは今もいるプレゼンチ」の怒号が会場内をこだました。

PCdoBの大統領選立候補予定者、フランス左翼党の下院議員、二〇〇九年にクーデターで失脚したホンジュラスのセラヤ元大統領、PT系のバイーア州知事らが発言した後、ルラが登壇すると、スタジアムの歓声は頂点に達した。彼は、テメル政権の画策する国営企業の民営化が多国籍企業の買収を招くと批判し、民主主義のための全左翼党派の団結を訴えた。

この大規模自主企画は、ICの「非政治」的態度とはかけ離れたブラジルの「政治」的集会であった。

 

(二)「女性世界総会」と「民衆、運動、抵抗地域の世界総会」

女性世界総会

 

ICが公式に企画した二つの「総会」は翌一六日に開かれた。まず午前中に「女性世界総会」が行なわれた[12]。市内中心部の仮設テントには――「マリエルは今もいるプレゼンチ」の声とともに――数百人が集まった。

この総会は今WSFで最も総合的な宣言文を決議し、次の一〇点を要求した[13]。①再生産労働の再認識、②暴力――女性とLGBTQへのそれを含む――の根絶、③女性の身体的自己決定権、④女性の政治的権利、⑤戦争行為での女性利用の廃絶、⑥ジェンダー差別を排する教育、⑦人種差別、民族浄化、移民差別への反対、⑧ジェンダー・アイデンティティの尊重、⑨家父長制的メディア文化の解体、そして⑩資本主義、植民地主義、帝国主義、地球の搾取への反対である。

しかし、ここでは混乱もあった。モロッコが実効支配している西サハラ地域からの参加者が、モロッコの参加者から暴行されるという事件が、二〇一三年のチュニスWSFで起こっていた。今WSFでも、この総会で西サハラの女性が登壇するや、モロッコの女性活動家数人が乱入し、その発言を妨害した。WSFに集うNGOや社会運動には、大企業ばかりか、各国政府の支援を受けているものも少なくない。そのために起こる社会運動内部の対立にどう対処すべきか。ここにWSFのはらむ一つの問題が露わとなった。

さらに驚くべきは、同じ日の午後開かれた「民衆、運動、抵抗地域の世界総会」であった[14]。各自主企画で議論された内容や合意点を報告しあうための集会であったにもかかわらず、そこに来たのは二〇〇名程度であった。女性世界総会の宣言文など、さまざまな要求が報告され、たとえば二〇一八年一一月にメキシコでの移民社会フォーラムの開催が呼びかけられた。しかし、過去のWSFで開催された社会運動総会と比べると、この総会の参加者数はあまりにも少なかった。そしてMSTなどの隊列はここでも見られなかった。

 

(三)「未来のアゴラ」

未来のアゴラ

 

三月一七日の閉会セレモニーは、「未来のアゴラ」と題されたポスター・セッションであった[15]。「アゴラ」とは、古代ギリシアのポリスの公共広場で、市民の集会や談論・裁判・交易が行なわれた空間を意味している。これにちなんだ「未来のアゴラ」は、今回のWSFでの種々の企画を通じて提起された二〇一八年三月から二〇一九年末までの国際的・局地的集会やキャンペーンについてその告知ポスターを作成し、指定会場に貼りだすというものである。その意図は、このポスター展示を介して、さまざまな参加者のネットワークをつくりだすことにあった。最終的には九五枚近くのポスターが貼りだされた。

しかし、二〇〇〇以上の自主企画に対して提案ポスターは一〇〇枚にも達しなかった。WSFに参加できない人々の参加の促進、対話、課題の共有に、この企画が資するとも思われなかった。私見では、「未来のアゴラ」は、オルタナティブの構築に向けた閉会セレモニーとは言いがたいものであった[16]

 

おわりに――WSFは「世界」「社会」フォーラムたりうるのか

 

WSF閉会後のIC

 

WSF閉会直後の三月一七日午後から翌一八日午前にかけてICが開かれた[17]。都合上、筆者は一七日の評議会にのみ参加したが、そこでの議題は今フォーラムの評価と今後のWSFの展望であった[18]。そこでは肯定的意見と否定的意見とが入り混じった。このICでの議論と、その後発表された今WSFについての論評文[19]とを踏まえつつ、WSFの現状と問題点を考察して本稿を締めくくりたい。

ルセフ前大統領の弾劾と新自由主義化の再来という政治情勢の最中に、奴隷制の遺産を抱えた北東部において八万人もの規模でWSFを開催できたことは、ブラジルの社会運動にとっては成功であった。なかでも女性、黒人、そして多様なマイノリティの参加は顕著であった。しかも今WSFは一般市民にも「開かれた会合」であった。参加登録証がなくとも自由に参加でき、セキュリティ・コントロールも――民主主義擁護世界総会を除けば――まったくなかった。そして開催期間中に起きたフランコ暗殺事件は、WSFに参加したブラジルの運動体を逆に発奮させた。実際、WSF後にルラ元大統領が収監されたにもかかわらず、CUTやMSTは、証拠なき有罪判決と批判して、彼の解放を求める大衆行動を継続しつづけている。これもあってか七月の世論調査では、ルラが立候補した場合、その当選が確実視されるに至っている[20]

だが世界的に見れば、このフォーラムはどうであったか? 参加者の八割以上がブラジル人である一方で、ヨーロッパ諸国を中心に海外からの参加者は大きく減り、日本や韓国など北東アジア諸国からの参加はほぼ皆無であった。このWSFは「世界」社会フォーラムではなく、「ブラジル」社会フォーラムと呼んでも差し支えがなかった。この背景には新保守主義的、新自由主義的風潮が世界各地に蔓延し、各国の社会運動にWSF参加の余力がなくなっていることがある。しかしWSFの側の求心力が衰えていることも否めない。WSFの現状を批判する論者は、その理由として次の点を指摘する。

第一に、ICの機能不全である。二〇一一年のウォール・ストリート占拠運動以降、ICは運営の「水平主義」的原則を標榜しているが、これがICの無責任性、非透明性、非民主制の隠れ蓑になっているとの痛烈な批判がある。ICの実態は、政治的立場を忌避する国際NGOや運動体と一部IC構成員との結託による運営だと言われるのである。今WSFにおいて注目されたフランコ暗殺事件に対してすら、WSF閉会後、IC自体の立場表明はなされなかった。それはWSFイベントの運営だけにICの機能を限定させるということなのである。

現在、グローバル資本主義を批判してきた世界女性行進や国際的農民運動ヴィア・カンペシーナがICから遠ざかっているのも、この理由からなのである。ヴィア・カンペシーナに加盟しているブラジルのMSTは、今フォーラム開催には反対せず、さまざまな自主企画への報告者の派遣も認めたが、従来のような支持者の大規模動員は行なわなかった。ブラジルにおいてさえ、ICと一部社会運動との関係は微妙なものとなっている。

第二に、オルタナティブの構築方式についてである。今WSFの二〇〇〇以上の企画の中から「世界」的に重視されるべき課題が何かを、参加者は判断できたのだろうか。プログラムには、資本主義、帝国主義、自由貿易、国際金融機関、軍事紛争、気候変動の問題と、たとえば「女性とサッカー」の問題が並列されており、左派系知識人の講演や討論を重点企画としてプログラムに配置することは「尊師のご託宣の拝聴だ」として忌避される。「未来のアゴラ」は、参加者間の交流には多少とも資するかもしれないが、「オルタナティブを構築する」という意味では機能していない。要言すれば、自己目的に終始する自主企画が優遇され、運動横断的企画や意見集約型企画が重視されていない。

今回の場合、ブラジルの社会運動や左派系活動家のあいだでさえ、オルタナティブの共同構築があったのかどうかは不明である。PTやPSOL、あるいはCUTやMSTが、いかなる社会的、政治的対抗構想を共にしたのか。ルラの大衆的人気に依存するあまり、そうした過程がおざなりになっていないかとの一抹の不安すらある。

最後に、WSFの「非政治」性である。依然としてWSFは、グローバルな対抗運動の象徴的場ではありつづけている。しかし、そこに集う人々の潜在力は、さまざまな社会的、経済的、政治的次元を媒介し、互いのオルタナティブを翻訳させるためには、いまだに生かしきれていない。換言すれば「さまざまな運動の組織化と活動の調整に資することができないかぎり、古い非政治的な世界社会フォーラムには未来がない」[21]

ここで言う「政治」とは、政党参加や選挙活動や国家権力の奪取だけを意味するわけではない。社会運動の組織化と調整も、そしてオルタナティブの翻訳、共有、具体化も、広い意味では「政治」活動である。なぜなら、それは、世界に存在する文化的、政治的、経済的権力に対する批判、要求、介入とならざるをえないからだ。それらの権力は、われわれの日常生活に影響を与えつづけている。これに対抗し介入するという意味で、「WSFは再度政治化されなければならない」[22]

カール・マルクスは「社会運動は政治運動を拒否するなどと考えてはならない」とかつて述べた。この言葉をどのように現代的に再考するのか――それが今日のWSFに問われている。

 

(了)

 

脚注

[1] なおルラは、WSF開催後の二〇一八年四月七日に収監された。「ルラ元大統領を収監=禁錮一二年、返り咲き困難――ブラジル」、時事ドットコム・ニュース、二〇一八年四月八日、https://www.jiji.com/jc/article?k=2018040800306&g=int. [二〇一八年七月二五日閲覧。]

[2] 二〇一〇年の市内統計によれば混血五二%、黒人二八%、白人一九%となっている。’2010 IGBE Census’, 14/05/2012, https://censo2010.ibge.gov.br/painel/?nivel=mn. [二〇一八年七月二五日閲覧。]

[3] 以下の各種数値については、今WSF閉幕後に開催された国際評議会での報告による。’Conselho Internacional’, Reitoria da UFBA, Canela, 17/03/2018, 14:30-18:00.

[4]  ‘Marcha de Abertura – Resistir é Criar, Resistir é Transformar’, Praça do Campo Grande (caminhada em direção a Praça Castro Alves), 13/03/2018, 15 :00-18 :00.

[5] 後にわかったことだが、今回のWSFはPCdoB系の活動家が強く関与していた。たとえばブラジル側の運営組織である進行委員会の一員であったエドソン・フランサはPCdoBの社会運動部副部長でもあった。‘Fórum Social: Espaço de debate e luta para propostas globais’, Portal Vermelho, 20/03/2018, http://www.vermelho.org.br/noticia/308983-1. [二〇一八年七月五日閲覧。]

[6] Programação: Fórum Social Mundial 2018 : Versão 5 (As alterações deste Programa encontram-se no site: www.fms2018.org)https://wsf2018.org/fsm-apresenta-programacao-de-atividades/. [二〇一八年三月一七日閲覧。]なお今回、プログラムは印刷されず、WSF2018のサイトからPDFファイルのダウンロードで配付された。

[7] ‘Commemorating Francois Houtart : for the Common Good of Humanity’, org. by Global University for Sustainability, PAF III – Sala 110, UFBA, Ondina, 14/03/2018, 14:00-17:00.

[8] ‘Community Experiences for Socio-economic and Ecological Justice’, org. by Global University for Sustainability, PAF I – Sala 217, UFBA, Ondina, 15/03/2018, 15:30-18:00.

[9] ‘Futuro del Foro Social Mundial’, Geociências – Sala 102C, UFBA, Ondina, 15/03/2018, 14:00-16:00.

[10] ‘Assembleia Mundial em defesa das democracias’, org. by UNISOL-BAHIA, CUT, ABONG, CEN, CONEM, CTB E CIRANDA, Parque de Pituaçu, 15/03/2018, 17:00-21:00. この総会については、次も参照。Ana Paula de la Orden, ‘Assembleia em defesa das Democracias reúne milhares de pessoas em “Pituaçu”‘, Forum Social Mundial 2018, 16/03/2018, https://wsf2018.org/assembleia-em-defesa-das-democracias-reune-milhares-de-pessoas-em-pituacu/. [二〇一八年七月一日閲覧。]’Lula: ‘Se for preso, falarei pela voz de vocês e andarei pelas pernas de vocês”, Rede Brasil Atual, 16/03/2018,

https://www.redebrasilatual.com.br/politica/2018/03/lula-diz-se-for-preso-falarei-pela-voz-de-voces-. [二〇一八年七月一日閲覧。]

[11] たとえば次の記事を参照。「人権派市議、銃撃され死亡 リオ市民が大規模抗議デモ」、AFPBB、http://www.afpbb.com/articles/-/3167638[二〇一八年七月一五日閲覧]. なお二〇一八年七月現在、この事件で使用された弾丸は警察が組織として購入したものと判明したが、犯人は依然として見つかっていない。

[12] ‘Assembleia Mundial das Mulheres’, Territorio Jesus, Pelourinho, 17/03/2018, 9 :00-12 :00.

[13] この総会宣言の原文は下記のサイトページに公開されている。https://wsf2018.org/wp-content/uploads/2018/03/Carta-Assembleia-Mundial-de-Mulheres.pdf. [二〇一八年七月一八日閲覧。]

[14] ‘Assembleia Mundial dos Povos, Movimentos e Territórios em Resistências’, Quadra de Esporte do Sindicato dos Bancarios – Largo dos Aflitos, Centro, 17/03/2018, 15 :00-17 :00. ここでの議論については下記も参照。’Assembleia promove convergência dos debates do FSM 2018’, CARITAS BRASILEIRA, 17/03/2018, http://caritas.org.br/assembleia-promove-convergencia-dos-debates-do-fsm-2018/38239.[二〇一八年七月二〇日閲覧。]

[15] ‘Ágora dos Futuros (Agenda de Ações Pós-Fóruns)’, Praça das Artes, campus das Artes, UFBA, Ondina, 17/03/2018, 9 :00-13 :00. この企画に寄せられた行動提起は、次のサイトで一覧にまとめられている。‘Sobre Calend’Agora dos Futuros FSM 2018’, OpenFSM, 02/05/2018, http://openfsm.net/projects/sobre-agora-dos-futuros-fsm2018/project-home. [二〇一八年七月二〇日閲覧。]主催者側の意図については下記も参照。’Ágora dos futuros traz nova proposta metodológica para a continuidade das discussões abertas no FSM’, CARITAS BRASILEIRA, 18/03/2018, http://caritas.org.br/agora-dos-futuros-traz-nova-proposta-metodologica-para-a-continuidade-das-discussoes-abertas-no-fsm/38251. [二〇一八年七月二〇日閲覧。]

[16] なお付言すれば、注15に記載したOpenFSMのサイトページでは、現在も「アゴラ」への集会・行動企画の入力を募集している。しかし言語が英・仏・西・葡語に限られていること、またこのOpenFSMサイト自体が一見してわかりにくいものとなっていることといった問題があり、はじめてWSFに触れる人にとっては使いづらい。

[17] ‘Conselho Internacional’, Reitoria da UFBA – Canela, 17/03/2018, 14:30-18:00; 18/03/2018, 9 :00-12 :00. なお下記の記事が、このICでの二日間の議論をまとめている。Cerverón, Merche, ‘Resistir es crear, resistir es transformar’, La RIOJA, 25/03/2018, https://www.elsaltodiario.com/movimientos-sociales/resistir-es-crear-resistir-es-transformar. [二〇一八年七月二日閲覧。]

[18] なお翌一八日の議題は、WSFの今後のスケジュールと次回ICの開催日程であった。ICについては、メキシコで予定されている移民フォーラム終了後の一一月五日~六日と告知されており、また大きなテーマ別フォーラムが来年のダボス会議と並行開催される模様である。Ibid. ならびに下記を参照。’IC WSF 2018/19-Calendar&OEAgora Group’, OpenFSM, 12/06/2018, http://openfsm.net/projects/wsf2012-support/wsf2018-calendar. [二〇一八年七月二〇日閲覧。]

[19] Ferrari, Sergio, ‘FSM 2018: Un espacio internacional que sigue teniendo derecho a existir’, America Latina en Movimento, 19/03/2018, https://www.alainet.org/es/articulo/191695. [二〇一八年七月一九日閲覧。]; Mestrum, Francine, ‘The World Social Forum is dead! Long live the World Social Forum? ’, CADTM, 26/03/2018, http://www.cadtm.org/The-World-Social-Forum-is-dead. [二〇一八年七月二〇日閲覧。]; Saludas, Maria Elena, ‘EL FSM vive… pero, sin horizonte (claro)’, CADTM, 02/04/2018, http://www.cadtm.org/EL-FSM-vive-pero-sin-horizonte. [二〇一八年七月二〇日閲覧。]

[20] ’Pesquisa CUT/VOX POPULI: Lula se fortalesce e vence no primeiro turno’, Brasil 24/7, 25/07/2018, https://www.brasil247.com/pt/247/poder/362903/Pesquisa-CUTVox-Populi-Lula-se-fortalece-e-vence-no-primeiro-turno.htm. [二〇一八年七月二六日閲覧。]

[21] Mestrum, op. cit.

[22] Saludas, op. cit.

 

 

(関連記事)

大屋定晴「2017~2019年のG20サミット対抗運動とその主張――「新自由主義」批判から「資本主義」批判へ?」

大屋定晴「世界社会フォーラムの現在と課題 ――二〇一八年世界社会フォーラム・サルヴァドール開催に向かうブラジルを焦点として」

 

 

 

>北海道労働情報NAVI

北海道労働情報NAVI

労働情報発信・交流を進めるプラットフォームづくりを始めました。

CTR IMG