川村雅則「高松市非正規公務員(会計年度任用職員)調査報告(1)高松市からの聞き取り調査に基づき」北海学園大学開発研究所『開発論集』第115号(2025年3月号)pp.83-106
川村雅則「広島市非正規公務員(会計年度任用職員)調査報告(1)広島市からの聞き取り調査に基づき」北海学園大学開発研究所『開発論集』第115号(2025年3月号)pp.107-132
.png)
非正規公務員(会計年度任用職員)に関する調査・研究レポートをまとめました。
労働組合がある自治体にお邪魔して、会計年度任用職員制度の現状について労使双方から話を伺い、まとめたレポートです。
論文にも書きましたが、労働組合があれば、労働条件はもちろんのこと、仕事内容のことなど、現場の様々な課題やニーズを集団的な意見としてまとめて使用者との間で協議、交渉することが可能になります。
もちろん、ひっ迫する自治体財政には限界がありますから、国の財源保障が不可欠なことは言うまでもありません。また、そもそも会計年度任用職員制度は、国の責任で根本からの制度改善が不可欠です。
そのことは最大限に強調した上で、それぞれの自治体においても、国際労働機関(ILO)がいうディーセントワーク(日本語訳では、働きがいのある人間らしい仕事)の実現に向けた労使関係・社会対話が重視されるべきと考えます。
以上のような問題意識で、労働組合がある自治体での、会計年度任用職員制度に関する労使の取り組みや制度の改善実績などを明らかにしていこうと思います。
今回は、高松市と広島市の労使双方からご協力を賜りました。
まず「調査報告(1)」では、市からの聞き取りをまとめ、次に「調査報告(2)」では、労働組合からの聞き取りをまとめます。本ページに掲載したのは「調査報告(1)」です。
(a)非正規問題にどう取り組めばよいか悩んでいる労働組合(正職員労組)の皆さん、(b)自分のマチの非正規公務員問題を解決するのにヒントを探している議員の皆さん、(c)そして、自分の境遇を変えることなどできないとあきらめてしまっている──労働組合とは無縁の──非正規公務員の皆さんなどなどに、本調査・研究が何か役に立てば幸いです。
なお、論文に誤りが見つかった場合には、このページでお知らせをします。そのため、もしリンクを貼られる場合には、論文に直接ではなく、このページに貼ってくださいますようよろしくお願いします。
労働組合からの聞き取りに基づく「調査報告(2)」の取りまとめ作業も急ぎます。
川村雅則「高松市非正規公務員(会計年度任用職員)調査報告(1)高松市からの聞き取り調査に基づき」北海学園大学開発研究所『開発論集』第115号(2025年3月号)pp.83-106
Ⅰ.はじめに
Ⅱ.調査の概要
Ⅲ.調査の結果
- 旧制度下における高松市臨時・非常勤職員の人数規模及び任用制度
- 高松市における新制度設計のプロセス
- 高松市における新制度の所管、事務体制
- 会計年度任用職員を中心とする、高松市の臨時・非常勤職員の人数
- 高松市会計年度任用職員の任用制度
- 高松市会計年度任用職員の勤務・休暇制度と賃金制度、人事評価制度
- 労使関係や新制度に関する高松市の今後の課題など
川村雅則「広島市非正規公務員(会計年度任用職員)調査報告(1)広島市からの聞き取り調査に基づき」北海学園大学開発研究所『開発論集』第115号(2025年3月号)pp.107-132
Ⅰ.はじめに
Ⅱ.調査の概要
Ⅲ.調査の結果
- 旧制度下における広島市の臨時・非常勤職員
- 広島市における新制度の設計、新制度移行時のこと
- 広島市における新制度の所管、事務体制
- 会計年度任用職員を中心とする広島市の臨時・非常勤職員の人数
- 広島市会計年度任用職員の勤務時間・休暇制度と賃金制度
- 広島市会計年度任用職員の人事評価制度
- 新制度をめぐる労使間の交渉や、広島市の今後の課題
(関連情報、参考情報)
公契約条例に関する調査・研究レポートもご覧ください。