川村雅則ゼミナール『北海学園大学2部 学生アルバイト白書2025』

川村雅則ゼミナール『北海学園大学2部 学生アルバイト白書2025』『NAVI』2025年10月27日配信

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本報告書は、2部(夜間部)のゼミで取り組んでいるアルバイト(等)調査の結果を取りまとめたものです。但し、中間報告的な性格のものであることをはじめにお断りしておきます。1029日の授業で使うために急いで作成をしたものです。遅くとも年内には完成をさせる予定です。

本報告書は、アンケート調査の結果と聞き取り調査の結果で構成されています。後者は、あらためて追加の調査を行い次第、公開を予定しています。両調査の「調査結果にみられた主な特徴と考察」も、まとまり次第公開をします。

下記に示した本報告書の題も、「仮題」です。

今後、加筆修正をほどこす可能性があります。大きな加筆修正を行った場合にはその旨を記します。

 

 

 

北海学園大学2部 学生アルバイト調査2025 中間報告

アルバイト・ワークルール、学費負担・奨学金利用・生活等に関する調査

 

北海学園大学2部川村雅則ゼミナール学生

 

Ⅰ.はじめに──問題意識

大学生は、多くがアルバイトをしている。とくに、本調査・研究の対象である2部(夜間部)の学生は昼に働き夜に学ぶというスタイルが一般的である。よって、1部(昼間部)に通う学生に比べてアルバイトに費やす時間の長い者が多い。

しかしながら、そのような長時間の労働に従事していながら、彼らは、働く上で知っておくべきワークルールを学ぶ機会がない(もちろんそれは、本学の2部の学生に限ったことではなく、多くの大学生や高校生に共通する)。彼らは、ワークルールが守られた職場で働くことができているだろうか。ワークルールに反した状況がみられた際にそれに気づくことができているだろうか。

こうした、基本的な労働条件を含む学生のアルバイトの状況や、ワークルールの認知状況/職場でのワークルールの遵守状況などを明らかにする必要があると考えた。

あわせて、今年度は、物価高騰の影響が深刻である。過去の川村ゼミによる調査によれば、2部の学生は、そもそも経済的に厳しい状況に置かれた学生が少なくない。本学の2部の授業料は、1部の半分の金額であり、そのことを本学への入学理由とする者も少なくない。物価高騰下における彼らの生活の状況はどうなっているだろうか。

以上のことを明らかにして、必要な対策を考えるための基礎資料の作成を、本調査・研究事業の目的とした。

 

Ⅱ.調査の概要

1.アンケート調査

北海学園大学2部に在籍している学生2249人(2025年5月1日時点)を対象に、アルバイトやワークルールに関すること、学費負担や奨学金利用及び生活等に関することを尋ねるアンケート調査を実施した。

調査の方法は、Googleフォームを使ったウェブ・アンケート調査である。北海学園大学のイントラネット(G-PLUS)を使ってアンケート調査票を配信した。

調査の実施時期は、まず、2025年7月16日19時に配信を行った。当初の予定では、回答期限は、7月25日の朝8時までとしていたが、7月28日朝8時まで延長をした。(1)期間の途中で一度、再度、調査への協力をお願いする投稿を配信した。(2)また、調査への協力依頼を川村の担当する授業でゼミ生が行った。(3)加えて、経済学部の専任教員に対して、学生への調査のアナウンスをお願いするメールを川村が配信した。

調査の内容は主に、次の三つに分類される。すなわち、Ⅰ.あなたのこと(属性)、Ⅱ.アルバイト・ワークルールに関すること、Ⅲ.学費負担‧奨学⾦利⽤・生活等に関することである。

川村ゼミで過去に実施した調査の内容を踏襲している。但し、今年度は、ワークルールの認知/遵守状況をコンパクトに尋ねた。また、物価高騰を意識した設問(生活防衛策)を加えた。

回収された回答数は127部である。いずれも有効回答である。

2.聞き取り調査

アンケート調査票を作るにあたって、2部の学生6人から聞き取りを行った。

調査の時期は、2025年5月である。

この聞き取り調査の結果については、当事者からあらためて追加で聞き取りを行い、情報を整理した上で公開予定である。

 

Ⅲ.アンケート調査の結果

アンケート調査の結果を集計表として整理して、ウェブ上で公開をしている(こちらを参照)。回答者全体のほか、以下のクロス集計を行った。

①男女別
②学年別
③アルバイトの業種別:但し、現在アルバイトをしている者のうち、人数の多い「飲食店(のみ)」で働いている者と「小売店(のみ)」で働いている者という二業種のみを取り上げている(いずれも、他業種との掛け持ちをしていない者である)。以下では、前者を「飲食店(のみ)」群、後者を「小売店(のみ)」群と呼んでいる。
④住まいの種類別:「実家・親元で暮らしている」者と「「実家・親元」以外で暮らしている」者とに分けた。以下では、前者を「実家・親元」群、後者を「「実家・親元」以外」群と呼んでいる。

 

本稿では、(1)アルバイトの実態やワークルールの遵守状況は、アルバイトの業種との関連が強いと思われるので、そのような検討を行った。(2)生活に関することは、住まいの種類(親元・実家暮らしかどうか)との関連が強いと思われるので、そのような検討を行った。

 

1.回答者の属性

 

上記のとおり、有効回答数は127人である。

男女別にみると、「男性」が54人(42.5%)、「女性」が69人(54.3%)、「その他」が3人、「無回答」が1人である。

 

表1-1 回答者の学年

単位:人、%

全体
男女別
男性 女性
127 100.0 54 100.0 69 100.0
1年生 36 28.3 19 35.2 16 23.2
2年生 33 26.0 11 20.4 22 31.9
3年生 35 27.6 15 27.8 19 27.5
4年生 23 18.1 9 16.7 12 17.4

 

回答者の学年は(表1-1)、「1年生」、「2年生」、「3年生」がそれぞれ4分の1強を占める。「4年生」が若干少なく、18.1%である。

 

表1-2 所属の学部

単位:人、%

全体
男女別
男性 女性
127 100.0 54 100.0 69 100.0
〔無回答〕 1 0.8 1 1.9
経済学部 35 27.6 21 38.9 13 18.8
経営学部 24 18.9 12 22.2 12 17.4
法学部 40 31.5 14 25.9 25 36.2
人文学部 27 21.3 6 11.1 19 27.5

注:2部には「工学部」が設置されていない。

 

回答者の所属の学部は(表1-2)、「法学部」が最も多く(31.5%)、「経済学部」が続く(27.6%)。「人文学部」と「経営学部」がそれぞれ2割前後(21.3%、18.9%)である。

 

表1-3 住まいの種類

単位:人、%

全体
男女別
男性 女性
127 100.0 54 100.0 69 100.0
実家・親元で暮らしている 72 56.7 32 59.3 39 56.5
「実家・親元」以外で暮らしている 55 43.3 22 40.7 30 43.5

 

住まいの種類(実家・親元暮らしかどうか)は、表1-3のとおり、「実家・親元で暮らしている」が56.7%、「「実家・親元」以外で暮らしている」が43.3%である。過去の川村ゼミによる調査でも、1部に比べて2部では「「実家・親元」以外」が多かった。彼らの暮らしが物価高騰下でどうなっているかは後でみていこう。

 

表1-4 夏場の通学時間(片道)

単位:人、%

全体
男女別
男性 女性
127 100.0 54 100.0 69 100.0
10分未満 25 19.7 11 20.4 12 17.4
10分~20分未満 31 24.4 11 20.4 19 27.5
20分~30分未満 19 15.0 11 20.4 8 11.6
30分~60分未満 31 24.4 14 25.9 16 23.2
60分程度 14 11.0 5 9.3 9 13.0
それ以上 7 5.5 2 3.7 5 7.2

 

夏場の片道の通学時間は(表1-4)、「「実家・親元」以外」が多いこともあって、通学時間は短い者が多い。「10分未満」と「10分~20分未満」で計44.1%を占める。もっとも、「30分~60分未満」が24.4%のほか、「60分程度」が11.0%、「それ以上」も5.5%を占めている。

 

2.アルバイト、ワークルールに関すること

アルバイトやワークルールに関する調査の結果をみていこう。本調査は7月(2025年7月)に実施したものであることに留意されたい。

 

表2-1 現在のアルバイト実施状況

単位:人、%

全体
男女別
男性 女性
127 100.0 54 100.0 69 100.0
現在アルバイトをしている 99 78.0 41 75.9 54 78.3
現在はアルバイトをしていないが、大学入学後にアルバイトをしたことがある 21 16.5 10 18.5 11 15.9
大学入学後に、一切アルバイトをしたことがない 7 5.5 3 5.6 4 5.8

 

学生のアルバイト実施状況については(表2-1)、「現在アルバイトをしている」が78.0%と全体の8割弱を占めている。「現在はアルバイトをしていないが、大学入学後にアルバイトをしたことがある」が次いで16.5%、「大学入学後に、一切アルバイトをしたことがない」が5.5%である。

以下の調査結果(表2-3から表2-10まで)では、対象は「現在アルバイトをしている」99人に限定をしてみていく。

 

表2-2 アルバイトの種類(固定/単発、1つ/かけもち)

単位:人、%

全体
男女別
男性 女性
99 100.0 41 100.0 54 100.0
固定のアルバイト1つのみしている 70 70.7 31 75.6 36 66.7
固定のアルバイトをかけもちでしている 16 16.2 3 7.3 12 22.2
固定のアルバイトと単発のアルバイトをかけもち 11 11.1 5 12.2 6 11.1
単発のアルバイトのみをしている 1 1.0 1 2.4
その他 1 1.0 1 2.4

 

固定のアルバイトをしているのか、単発のアルバイトをしているのか、またかけもちで働いているのかを尋ねた。

結果は(表2-2)、「固定のアルバイト1つのみしている」が70.7%と全体の多くを占めている。次いで、「固定のアルバイトをかけもちでしている」が16.2%、「固定のアルバイトと単発のアルバイトをかけもち」が11.1%と続く。「単発のアルバイトのみをしている」と「その他」はそれぞれ1.0%(1人)ずつである。

 

表2-3 アルバイト先の業種等【複数回答可】

単位:人、%

全体
男女別
男性 女性
99 100.0 41 100.0 54 100.0
①飲食店(居酒屋、バー、ファストフード、ファミレス、専門料理店、食堂、ビアガーデン、カフェ・喫茶店など) 44 44.4 15 36.6 27 50.0
②小売店(コンビニ、スーパー、百貨店、専門店、衣服小売、ドラッグストアなど) 39 39.4 18 43.9 19 35.2
③接客・サービス(ガソリンスタンド、ホテル、受付、冠婚葬祭関連、旅行・トラベルなど) 9 9.1 5 12.2 4 7.4
④教育・保育関連(塾講師、家庭教師、保育など) 3 3.0 2 4.9
⑤倉庫・物流・ドライバー(配送・配達、仕分け、宅配、ウーバーイーツなどオンラインの注文・配達の仕事など) 4 4.0 4 9.8
⑥オフィスワーク(コールセンター、テレアポ、事務職など) 10 10.1 5 12.2 5 9.3
⑦肉体労働(引っ越し、警備・交通誘導、製造ライン、イベント設営、自動車整備、その他肉体労働) 5 5.1 3 7.3 2 3.7
⑧アミューズメント・レジャー・イベント・レンタル 9 9.1 2 4.9 7 13.0
⑨その他 3 3.0 2 4.9 1 1.9

 

アルバイト先の業種・業態(業種等)を尋ねた(表2-3)。かけもちで働いている学生を想定し、複数回答可とした。調査・表中の選択肢では例を示したが、以下の本文では省略をする。

結果は、「①飲食店」が最も多く44.4%、次いで「②小売店」39.4%である。以上の二業種に次いで、1割前後の業種として、「⑥オフィスワーク」が10.1%、「③接客・サービス」と「⑧アミューズメント・レジャー・イベント・レンタル」がそれぞれ9.1%である(残りは省略)。

 

表2-4 現在のアルバイトの勤続期間

単位:人、%

全体
男女別
男性 女性
99 100.0 41 100.0 54 100.0
1か月未満 4 4.0 3 7.3 1 1.9
1~3か月未満 15 15.2 6 14.6 7 13.0
3~6か月未満 9 9.1 4 9.8 5 9.3
6か月~1年未満 7 7.1 1 2.4 6 11.1
1~2年未満 31 31.3 12 29.3 18 33.3
2~3年未満 14 14.1 4 9.8 10 18.5
3年以上 19 19.2 11 26.8 7 13.0
(再掲)1年以上 64.6 65.9 64.8

 

現在のアルバイトの勤続期間を尋ねた。かけもちで働いている場合には、メインのアルバイトについて回答してもらっている(以下の設問も同様である)。

結果は(表2-4)、「1〜2年未満」が31.3%で最多である。勤続が1年以上の選択肢を合計したところ、全体の3分の2を占める。

なお、表には示していないが、「1年生」でも、1年以上の割合は29.2%を占める。過去の川村ゼミの調査結果から推測すると、2部では、高校生の時点から働いていた者が少なくないと思われる(1部の調査では、「1年生」で1年以上の勤続経験がある者は10.4%)

 

以下の調査結果では、(1)飲食店で働く者と小売店で働く者の回答を取り上げる。他の業種等での経験が混ざらないよう、飲食店のみを選択した者の回答と、小売店のみを選択した者の回答を取り上げる。両者をそれぞれ、「飲食店(のみ)」群、「小売店(のみ)」群と呼ぶ。あわせて、(2)住まいの種類別の結果を、ところどころで取り上げる。「「実家・親元」以外」で暮らすことが働き方等に影響を与えている、と予測してのことである。

 

表2-5 現在の1週間の勤務時間数

単位:人、%

全体
業種別 住まいの種類別
飲食店のみ群 小売店のみ群 実家・親元群 「実家・親元」以外群
99 100.0 32 100.0 29 100.0 57 100.0 42 100.0
10時間未満 10 10.1 4 12.5 3 10.3 6 10.5 4 9.5
10~15時間未満 19 19.2 4 12.5 6 20.7 11 19.3 8 19.0
15~20時間未満 30 30.3 10 31.3 11 37.9 19 33.3 11 26.2
20~25時間未満 23 23.2 9 28.1 7 24.1 13 22.8 10 23.8
25~30時間未満 5 5.1 1 3.1 1 3.4 4 7.0 1 2.4
30~35時間未満 8 8.1 3 9.4 1 3.4 3 5.3 5 11.9
それ以上 4 4.0 1 3.1 1 1.8 3 7.1
(再掲)20時間以上 40.4 43.8 31.0 36.8 45.2

 

現在の1週間の勤務時間数を5時間刻みで尋ねたところ(表2-5)、「15〜20時間未満」が30.3%と最も多かった。

次に回答が多かったのが、その両側の「10~15時間未満」と「20〜25時間未満」で、それぞれ2割前後(19.2%、23.2%)である。

20時間以上の選択肢を合計したところ、40.4%であった。「飲食店(のみ)」で働く者で勤務時間数の長い者が多いほか、「「実家・親元」以外」の者で勤務時間数の長い者が多い。

 

表2-6 現在の時給(複数ある場合には最もよくあるパターン)

単位:人、%

全体
男女別 業種別
男性 女性 飲食店のみ 小売店のみ
99 100.0 41 100.0 54 100.0 32 100.0 29 100.0
〔無回答〕 1 1.0 1 1.9 1 3.1
1010円未満
1010円 16 16.2 5 12.2 11 20.4 4 12.5 9 31.0
1011~1049円 18 18.2 6 14.6 12 22.2 5 15.6 7 24.1
1050~1099円 22 22.2 10 24.4 9 16.7 9 28.1 4 13.8
1100~1199円 26 26.3 15 36.6 10 18.5 10 31.3 5 17.2
1200~1299円 9 9.1 4 9.8 5 9.3 2 6.3 3 10.3
1300~1399円 4 4.0 4 7.4 1 3.1 1 3.4
1400円以上 3 3.0 1 2.4 2 3.7
(再掲)1100円以上 42.4 48.8 38.9 40.6 31.0

 

現在の時給を尋ねたところ、まず、当時の最低賃金額である「1010円」は16.2%であった。「1010円未満」はゼロである。「1010円」よりも大きい「1011円~1049円」と「1050円~1099円」をあわせると、計40.4%である。ここまでで回答者の56.6%を占める。残りは100円刻みでみたところ、「1100円〜1199円」が26.3%と最も多い。

1100円以上の回答選択肢を合計したところ、その割合は42.4%であった。「女性」に比べて「男性」でその割合は大きい(48.8%)。

 

表2-7 毎月のアルバイト収入

単位:人、%

全体
業種別 住まいの種類別
飲食店のみ群 小売店のみ群 実家・親元群 「実家・親元」以外群
99 100.0 32 100.0 29 100.0 57 100.0 42 100.0
〔無回答〕 1 1.0 1 3.1 1 1.8
2万円未満 2 2.0 2 6.3 2 3.5
2万円以上4万円未満 5 5.1 2 6.3 1 3.4 2 3.5 3 7.1
4万円以上6万円未満 12 12.1 2 6.3 3 10.3 6 10.5 6 14.3
6万円以上8万円未満 34 34.3 12 37.5 12 41.4 21 36.8 13 31.0
8万円以上10万円未満 23 23.2 6 18.8 10 34.5 15 26.3 8 19.0
10万円以上12万円未満 9 9.1 4 12.5 2 6.9 5 8.8 4 9.5
12万円以上14万円未満 7 7.1 2 6.3 1 3.4 4 7.0 3 7.1
14万円以上 6 6.1 1 3.1 1 1.8 5 11.9
(再掲)8万円以上 45.5 40.6 44.8 43.9 47.6

毎月のアルバイト収入を2万円刻みで尋ねた。

結果は(表2-7)、「6万円以上8万円未満」と回答した学生が最も多く、34.3%と全体の3分の1を占める。次に多かったのが「8万円以上10万円未満」で23.2%である。残りは、、「4万円以上6万円未満」が12.1%、「10万円以上12万円未満」が9.1%、「12万円以上14万円未満」が7.1%、「14万円以上」が6.1%、「2万円以上4万円未満」が5.1%と続く。「2万円未満」が最も少ない(2.0%)という結果になった。

8万円以上の回答選択肢を合計したところ、45.5%である。住まいの種類別にみると、「「実家・親元」以外」での回答がやや多い(47.6%)。母数は少ないが、8万円以上の中でも「14万円以上」が11.9%を占めていることが特徴である。

 

表2-8 アルバイト収入の使途

単位:人、%

全体
男女別 住まいの種類別
男性 女性 実家・親元群 「実家・親元」以外群
99 100.0 41 100.0 54 100.0 57 100.0 42 100.0
遊び・趣味等に使うお金を稼ぐため 17 17.2 9 22.0 7 13.0 15 26.3 2 4.8
どちらかといえば遊び・趣味等に使うお金を稼ぐため 21 21.2 7 17.1 14 25.9 15 26.3 6 14.3
どちらかといえば学費・生活費等を稼ぐため 21 21.2 9 22.0 11 20.4 10 17.5 11 26.2
学費・生活費等を稼ぐため 20 20.2 8 19.5 11 20.4 6 10.5 14 33.3
どちらも半々 20 20.2 8 19.5 11 20.4 11 19.3 9 21.4
(再掲)「学費・生活費等」計 41.4 41.5 40.7 28.1 59.5

 

アルバイト収入の使途を5つに区分して尋ねた。

結果は(表2-8)、学費・生活費等に傾斜している者、すなわち、「学費・生活費等を稼ぐため」と「どちらかといえば学費・生活費を稼ぐため」をあわせると合計で41.4%であった。逆に、遊び・趣味等に傾斜している者は、合計で38.4%である。なお、「どちらも半々」は20.2%である。

住まいの種類別にみると、学費・生活費等に傾斜している者は、「「実家・親元」以外」で多く、59.5%(「学費・生活費等を稼ぐため」だけで33.3%)を占めた。

 

さて、本調査では、ワークルールの認知状況やアルバイト先でのワークルールの遵守状況がまざった設問を設けた。それぞれの結果についてみていく。なお、表のタイトルに、設問を示した。

 

表2-9① ワークルール1(「賃金の支払い単位は、1分単位で計算されていますか」)への回答

単位:人、%

全体
男女別 業種別
男性 女性 飲食店群 小売店群
99 100.0 41 100.0 54 100.0 32 100.0 29 100.0
はい 60 60.6 26 63.4 32 59.3 15 46.9 20 69.0
いいえ 27 27.3 10 24.4 16 29.6 11 34.4 6 20.7
分からない 12 12.1 5 12.2 6 11.1 6 18.8 3 10.3

 

第一に、賃金の支払い単位が1分単位で計算されているかという質問に対しては、「はい」が60.6%にとどまり、「いいえ」が27.3%と少なくなかった。また、「分からない」も12.1%を占めた。

 

表2-9② ワークルール2(「働き始めて半年が経過するなどの条件を満たすと、学生アルバイトでも有給休暇を使うことができますか」)への回答

単位:人、%

全体
男女別 業種別
男性 女性 飲食店群 小売店群
99 100.0 41 100.0 54 100.0 32 100.0 29 100.0
はい 64 64.6 31 75.6 31 57.4 20 62.5 18 62.1
いいえ 9 9.1 4 9.8 5 9.3 4 12.5 2 6.9
分からない 26 26.3 6 14.6 18 33.3 8 25.0 9 31.0

 

第二に、一定の条件を満たせば学生でも有給休暇を使うことができるか、という質問に対しては、「はい」が64.6%と3分の2を占めたものの、「分からない」が26.3%と4分の1を占めた。

川村ゼミによる過去の調査や今年度の1部川村ゼミによる調査結果も踏まえて考えると、有給休暇制度に関する一般的な知識は持っている者が少なくないものの、自らのアルバイト先での状況(制度が利用可能かどうか)は知らない者が少なくない、ということであると思われる。

なお、人数は多くないものの、一定の条件を満たせば学生でも有給休暇を使うことができるかという今回の質問に「いいえ」が9.1%を占めている点も問題である(有給休暇制度を理解していないのか、取らせてもらえないのかは不明)。

 

表2-9③ ワークルール3(「早上がりをさせられたりシフトカットをされたときには、その分の賃金保障がありますか」)への回答

単位:人、%

全体
男女別 業種別
男性 女性 飲食店群 小売店群
99 100.0 41 100.0 54 100.0 32 100.0 29 100.0
〔無回答〕 2 2.0 1 1.9 1 3.4
はい 11 11.1 5 12.2 6 11.1 3 9.4 4 13.8
いいえ 51 51.5 19 46.3 31 57.4 21 65.6 8 27.6
分からない 35 35.4 17 41.5 16 29.6 8 25.0 16 55.2

 

第三に、早上がりやシフトカットに対する賃金保障があるかを尋ねたところ(表2-9③)、「はい」はわずかに11.1%にとどまった。最多は、「いいえ」で51.5%を占めた。とくに「飲食店(のみ)」で働く者では「いいえ」が65.6%と全体の3分の2を占める。こうした経験に基づく回答と推測される。

なお、「分からない」が35.4%(「小売店(のみ)」群では55.2%)を占めたのは、そもそも早上がりやシフトカットという経験がないためと推測される。

 

表2-9④ ワークルール4(「制服の着替えも労働時間としてカウントされその分の賃金は支払われていますか(制服の着替えがある者のみ)」)への回答

単位:人、%

全体
男女別 業種別
男性 女性 飲食店群 小売店群
89 100.0 38 100.0 48 100.0 32 100.0 25 100.0
はい 28 28.3 16 39.0 11 20.4 6 18.8 11 44.0
いいえ 56 56.6 21 51.2 33 61.1 24 75.0 13 52.0
分からない 5 5.1 1 2.4 4 7.4 2 6.3 1 4.0

注:制服の着替えがある者のみ回答という設計にしたため、無回答は除いて集計を行った。

 

続いて、大学入学後のアルバイト経験の中で次のような経験をしたことがあるか、と(「その他を含め)合計で16の項目を設けて、その有無を尋ねた。とくにない場合には「⑯以上のような問題状況や経験はとくにない」を選択してもらった。

なお、第一に、この設問の調査対象には、「現在はアルバイトをしていないが、大学入学後にアルバイトをしたことがある」者も含まれることに留意されたい。第二に、「飲食店」群と「小売店」群の調査結果は、現在のアルバイト業種(飲食、小売)での経験とは必ずしも限らないことにも留意されたい(但し、現在の業種を反映したものではないかと推測させる結果にはなっている)。

 

表2-10 現在のアルバイトを含め、大学入学後のアルバイト経験での経験の有無【複数回答可】

単位:人、%

全体
男女別 業種別
男性 女性 飲食店群 小売店群
120 100.0 51 100.0 65 100.0 32 100.0 29 100.0
〔無回答〕 3 2.5 1 2.0 2 3.1
①求⼈情報に示されていたのと仕事内容や労働条件が異なる 24 20.0 8 15.7 16 24.6 10 31.3 1 3.4
②仕事の量が多かったり負担が大きい 37 30.8 16 31.4 21 32.3 10 31.3 8 27.6
③休憩が取れなかったりカットされる 17 14.2 6 11.8 11 16.9 6 18.8 1 3.4
④忙しいと所定の時刻にあがらせてもらえない 33 27.5 12 23.5 20 30.8 14 43.8 5 17.2
⑤急な早上がりを指⽰されたり、一度決まったシフトをカットされることがある 25 20.8 10 19.6 15 23.1 11 34.4 3 10.3
⑥シフトを増やされたり勝手に入れられる 11 9.2 6 11.8 5 7.7 5 15.6 1 3.4
⑦シフトに希望通りに入ることができない 10 8.3 4 7.8 6 9.2 4 12.5
⑧賃金・残業代の不払いがある 4 3.3 2 3.9 2 3.1 1 3.1 2 6.9
⑨ノルマを課されたり、買い取りをさせられる 5 4.2 1 2.0 4 6.2 2 6.3
⑩仕事上のミスを弁償させられたり減給などの処分を受けたことがある 1 0.8 1 1.5 1 3.1
⑪アルバイト先の温度環境が、非常に暑かったり非常に寒かったりする 24 20.0 10 19.6 14 21.5 8 25.0 4 13.8
⑫店長・社員・アルバイトスタッフなどからの嫌がらせ‧暴⾔‧パワハラ・セクハラがある 15 12.5 6 11.8 8 12.3 3 9.4 3 10.3
⑬客からの嫌がらせ‧暴⾔‧ハラスメント・セクハラがある 23 19.2 9 17.6 14 21.5 4 12.5 7 24.1
⑭客からのクレーム対応をさせられる 18 15.0 10 19.6 7 10.8 7 21.9 6 20.7
⑮仕事で怪我や⽕傷などを経験した 27 22.5 13 25.5 14 21.5 12 37.5 4 13.8
⑯以上のような問題状況や経験はとくにない 35 29.2 14 27.5 19 29.2 8 25.0 12 41.4
⑰その他

 

結果は、まずはじめに述べておくと、「⑯以上のような問題状況や経験はとくにない」は29.2%である。言い換えれば、残りの約7割の回答者が何らかの問題状況やトラブルを経験していることになる。

その内容は、第一に、「②仕事の量が多かったり負担が大きい」が30.8%と、唯一30%に達して最も多かった。「飲食店(のみ)」群と「小売店(のみ)」群で大きな差はない。

第二に、第一の点とも関連するが、勤務時間、働き方関連の訴えが多い。すなわち、「④忙しいと所定の時刻にあがらせてもらえない」が27.5%を占めるほか、「⑤急な早上がりを指⽰されたり、一度決まったシフトをカットされることがある」が20.8%を占める。またこれらの回答は、いずれも、「飲食店(のみ)」群で多く、とくに前者は43.8%にも達している。後者も34.4%である。

関連して、「③休憩が取れなかったりカットされる」が14.2%(「飲食店(のみ)」群では18.8%)であることもあげておく。

第三に、「⑮仕事で怪我や火傷などを経験した」が22.5%を占める。この回答は、やはりというべきか「飲食店(のみ)」群で多く、37.5%を占めている。

第四に、労働契約と労働環境に関する回答、すなわち、「①求人情報に示されていたのと仕事内容や労働条件が異なる」と「⑪アルバイト先の温度環境が、非常に暑かったり非常に寒かったりする」がそれぞれ20.0%を占める。これらも「飲食店(のみ)」群で多く、それぞれ、31.3%、25.0%である。

第五に、カスタマーハラスメント(カスハラ)の存在があげられる。すなわち、「⑬客からの嫌がらせ・暴言‧ハラスメント・セクハラがある」が19.2%である。この回答は「小売店(のみ)」群で多く24.1%である。ハラスメント関連では、「⑫店長・社員・アルバイトスタッフなどからの嫌がらせ‧暴言‧パワハラ・セクハラがある」も尋ねているが、割合は12.5%で、カスハラの割合のほうが多い(もちろん、「⑫店長・社員・アルバイトスタッフなどからの嫌がらせ‧暴言‧パワハラ・セクハラがある」が1割に達することも問題である)。

関連して、「⑭客からのクレーム対応をさせられる」も15.0%である。「飲食店(のみ)」群、「小売店(のみ)」群に限ると、いずれにおいても20%強を占める。

残りは、「⑥シフトを増やされたり勝手に入れられる」が9.2%、「⑦シフトに希望通りに入ることができない」が8.3%、「⑨ノルマを課されたり、買い取りをさせられる」が4.2%、「⑧賃金・残業代の不払いがある」が3.3%、「⑩仕事上のミスを弁償させられたり減給などの処分を受けたことがある」が0.8%と続く。

 

本調査では、「もし可能であれば、上の問で回答した経験について、可能な範囲で、具体的に教えてください。また、アルバイトに関するお困りのことが何かありましたらご⾃由にお書きください。」と回答者に求めた。合計で30件の回答(自由記述)が寄せられた。回答は、原則として、句読点を含めそのまま掲載をした(以下の自由記述においても同様)。但し、箇条書きになっていたものについては、「・」をアタマに付けた。回答は、以下のとおりである。

 

【008】
・人手が足りておらず、1人あたりの仕事量が増える。
・中締めなどで早く終わると、シフトの時間に関わらずアルバイトから早上りになる。
・キッチンの冷房が壊れているが、なかなか修理してもらえず蒸し風呂状態で暑い。現役大学生より年齢が高いせいで、このくらい大丈夫だよねとセクハラ発言を聞かされる。
・コールセンターで終わらない客からのクレームを聞かされ続けた。上司は対応を代わってくれなかった。
・キッチン業務で火傷やケガをした。

【014】〔コンビニ店名〕で売り場、調理両方ともに勤務しているのですが、勤務している店舗がビルの中にあり、エアコン等の管轄がビルということもあり、中々空調が効いておらずとても熱い思いをしています。パワハラはありませんが、お局のおばさんにセクハラをされたことがあります。迅速に上司(本部社員)が対応してくれました。カスハラは当然あります。けがややけどに関しては、調理に勤務しているためふとした瞬間にやけどをしてしまいます。

【022】その日のシフトに入っている人数が多く、自分の業務がなくなり、固定している労働時間より、早く切り上げることがあった。パートスタッフが、自分ではなく、他の人に暴言を吐いているのを耳にしたことがある。

【029】他の従業員の不始末の処理

【032】屋外で30℃以上の気温の中、6時間弱休憩なしで商品(重いもの)をトラックから降り〔ろ〕し、その場で梱包を剥がす作業をする。ノルマがある。定期試験期間中、いつテストがあるかわからない状態でシフトを勝手に入れられる。(予定を空けて必ず来るよう指示)シフトは店長の気分で決められる。(突然明日来てと告げられることもある)あと30分延長できる?と急に聞かれることもある。(その分の給料が発生してるかは不明)マニュアルで○○というように指示されていたが(サービスにかかる金額など)、その通り行かないことが多く、お客さんからよく文句やクレームを言われる。

【035】リーダーなので

【040】前日や当日にその日の仕事量的に人数が必要ないからとシフトカットが何回かあり、保証分の給料は入らなかった。有給消化を申請したが未払いのままであり、連絡したがスルーされた。

【052】シフト終了間近に追加で仕事を頼まれて10分くらい時間を超えて働くことが多くあった。社員からいつだって辞めさせることができるんだからというような発言があった。

【053】社員から無理難題な仕事量を押し付けられ、パワハラみたいなのよくある。

【054】
・2個目、4個目〔「②仕事の量が多かったり負担が大きい」、「④忙しいとあがらせてもらえない」〕について:ここ1年ほどのスタッフの入れ替わりが激しく、唯一学生で年齢も1番下でありながらアルバイトでの立ち位置が上から数えた方が早いというようになり、ワンオペで店を回せるスタッフが社員か私しかいない状況になってから、勤務時間も仕事量もかなり負担が大きくなった。
・13個目〔「⑬客からの嫌がらせ・暴言・ハラスメント・セクハラがある」〕について:女性スタッフしかいないのもあって、セクハラ発言や、実際に手を伸ばしてくるような男性客などがそれなりにいる。また、若いスタッフに説教をしに来る年配の客も多い。スーパーのテナント店舗であるためこちらから出禁などの対応をするのが難しく、常連の客にもそういった人がいて少し働きにくいと感じる。

【056】舌打ち、レジに持ってくる際投げてくる、若いどうこうとネチネチ説教

【059】接客中、高齢者集団(10人規模の常連客)が来店した際、店員に対する態度が悪く、店で好き勝手に行動したりするトラブルに悩まされた事があります。

【061】チェックのほとんどがホテル清掃のアルバイトをしていた時の経験です。

【066】
・職種:(現在行っている単発バイト先ではない)夜の店のボーイ
・時期:常時
・事由:予定の時間に上がれることは少なく、来客数が少ない日は基本早上がりであった。

【068】口座への振込手数料がこっちもち、研修時間中は時給が発生しない

【069】食器類の洗浄 自然治癒可能なI度熱傷

【075】接客で、対応すべきお客さんが多すぎて、休憩が取れない。その分の補填があるときとない時がある。お客さんから圧をかけられたり、社員に対応をお願いしても、流されて結局自分が対応する。クーラーや暖房をつけないことや電気の蛍光灯の数を減らしPC作業中に目が痛くなるなどの職場環境の悪化がある。仕事量が多すぎて、大学への影響が出てきたため、職場を変えた。

【077】
・厨房のエアコンが壊れているのにも関わらず修理まで至らない。自身含めて何人か熱中症になった。
・オーナーからのボディタッチが激しい、彼氏云々の話を執拗にされる

【080】シフトは基本的に固定されているが時々固定曜日以外に知らされずにシフトが入ってることがある。

【086】飲食店のアルバイトはその日の天気、気温、イベント等によって来客数の変動が多く、事前に告知されているようなイベント(アーティストのライブやスポーツの大会)では増員や減員などの対応自体はできましたが、その日たまたま混む、などの不測の事態においては十分な休憩を取れなかった事もありました。現在はホールスタッフのみのアルバイトではありますが、キッチンの業務では『調理器具の温度を下げないため』という理由で近場の扇風機が使用できず、ピーク帯を過ぎて脱水症状に陥り早退した事もあります。仕事を割り振っている管理職の方も難しい所ではあるので仕方ないとは思いつつ、どうにかできないだろうか、とも感じました。

【098】顧客にキレられる

【099】人間関係によるもので本来はシフトを減らされるレベルでは無いものでも、新人が故にシフトを減らされる。

【103】七輪を使う職場で火の粉が舞ったりして服が焼けたり、鉄の部分に触ってしまった

【106】ホテル清掃バイトでの先輩パートスタッフからの嫌がらせ、当初時給で働けると記載〔が〕あったが実際には一部屋につき◯◯円という出来高制だった、出来高制のため休憩を取ると時給以下になってしまうので自由に休憩していいと言われていたが実質取れない

【113】ミスをした際に客の前で肩を押されたり服を掴まれたりした

【117】お客様の数が少なくなってきた状況で、数人(2~3人)で業務を行っているうちの誰か(1名または2名)が早上がりという形で退勤をお願いされる場合があります

【118】冷蔵室がカビていて体調崩しました

【120】
・レンタカー屋で車両回送のアルバイトをしている。回送する車両が溜まっている場合は、大学や自宅近くの店舗でのみ一台だけ追加される。勤務時間は+30〜40分程度だが、直帰できるため大学や自宅に到着する時刻はあまり変わらない
・仕事がない時は洗車の手伝いをしているが、常に屋外で行うため日によっては炎天下・氷点下で作業せざるを得ない場合はある

【122】ロングで入ってる人の休憩時間が確保できないため、1時間延長をお願いされた。夏場は仕事が多いので、たくさん稼げるので給料は振れ幅がある。土日で勤務時間が24時間くらいです

 

 

3.学費負担、奨学金利用、生活の状況等

3では、学費負担、奨学金利用、生活の状況等を尋ねた。

まずは、授業料負担者が誰であるのか/原資が何であるのかを複数回答可で尋ねた後に、そのうち主なもの一つを回答してもらった。

 

表3-1 授業料負担者・原資【複数回答可】及びそのうち主な授業料負担者・原資

単位:人、%

全体
男女別 住まいの種類別
男性 女性 実家・親元群 「実家・親元」以外群
127 100.0 54 100.0 69 100.0 72 100.0 55 100.0
授業料負担者・原資【複数回答可】
〔無回答〕 5 3.9 3 5.6 2 2.9 3 4.2 2 3.6
①授業料の減免を受けている 40 31.5 20 37.0 19 27.5 13 18.1 27 49.1
②親に支払ってもらっている 74 58.3 30 55.6 41 59.4 45 62.5 29 52.7
③「給付型」の奨学金を使っている 36 28.3 17 31.5 18 26.1 17 23.6 19 34.5
④「貸与型」の奨学金(返済を必要とする奨学金)を使っている 50 39.4 19 35.2 29 42.0 22 30.6 28 50.9
⑤自分自身のアルバイト収入で支払っている 33 26.0 15 27.8 18 26.1 21 29.2 12 21.8
⑥その他
127 100.0 54 100.0 69 100.0 72 100.0 55 100.0
そのうち主な授業料負担者・原資
〔無回答〕 5 3.9 3 5.6 2 2.9 3 4.2 2 3.6
授業料の減免を受けている 14 11.0 8 14.8 5 7.2 4 5.6 10 18.2
親に支払ってもらっている 63 49.6 25 46.3 35 50.7 40 55.6 23 41.8
「給付型」の奨学金を使っている 8 6.3 3 5.6 5 7.2 2 2.8 6 10.9
「貸与型」の奨学金(返済を必要とする奨学金)を使っている 20 15.7 6 11.1 14 20.3 11 15.3 9 16.4
自分自身のアルバイト収入で支払っている 17 13.4 9 16.7 8 11.6 12 16.7 5 9.1

 

結果をみると(表3-1)、まず前者については、「②親に支払ってもらっている」が最多であるものの58.3%にとどまる。一方で、「④貸与型の奨学金を使っている」が39.4%、「③給付型の奨学金を使っている」が28.3%など奨学金が活用されているほか、「⑤自分自身のアルバイト収入で支払っている」も26.0%と4人に1人があげている。

後者、すなわち、以上の中から主な授業料負担者・原資一つをあげてもらったところ、「親に支払ってもらっている」がやはり最多であるものの、49.6%にとどまり、「貸与型の奨学金(返済を必要とする奨学金)を使っている」が15.7%、「自分自身のアルバイト収入で支払っている」が13.4%、「授業料の減免を受けている」が11.0%と、それぞれ1割強を占めていた。

 

表3-2 給付型奨学金の利用状況

単位:人、%

全体
男女別 住まいの種類別
男性 女性 実家・親元群 「実家・親元」以外群
127 100.0 54 100.0 69 100.0 72 100.0 55 100.0
〔無回答〕 5 3.9 3 5.6 2 2.9 3 4.2 2 3.6
利用している 38 29.9 17 31.5 19 27.5 17 23.6 21 38.2
利用していない 84 66.1 34 63.0 48 69.6 52 72.2 32 58.2

 

続いて奨学金の利用状況を尋ねた。まずは、「給付型」の奨学金の利用状況を尋ねたところ(表3-2)、「利用している」が29.9%、「利用していない」が66.1%であった。

住まいの種類別にみると、 「「実家・親元」以外」群で利用者が多く4割弱(38.2%)を占める。

 

表3-3 貸与型奨学金の利用状況

単位:人、%

全体
男女別 住まいの種類別
男性 女性 実家・親元群 「実家・親元」以外群
127 100.0 54 100.0 69 100.0 72 100.0 55 100.0
〔無回答〕 5 3.9 3 5.6 2 2.9 3 4.2 2 3.6
利用していない 64 50.4 28 51.9 34 49.3 43 59.7 21 38.2
利用している(第一種のみを利用している) 30 23.6 10 18.5 19 27.5 13 18.1 17 30.9
利用している(第二種のみを利用している) 13 10.2 5 9.3 8 11.6 7 9.7 6 10.9
利用している(第一種と第二種を併用している) 9 7.1 5 9.3 3 4.3 3 4.2 6 10.9
利用しているが、内容が分からない 6 4.7 3 5.6 3 4.3 3 4.2 3 5.5

 

次に「貸与型」の奨学金、つまり、卒業後は返済が必要な奨学金の利用状況を尋ねたところ(表3-3)、「利用していない」のは半数(50.4%)にとどまった。残りは、「第一種のみを利用している」が23.6%、「第二種のみを利用している」が10.2%、「第一種と第二種を併用している」が7.1%であった。「利用しているが、内容が分からない」も4.7%みられた。

住まいの種類別にみると、給付型奨学金と同様に、「「実家・親元」以外」で暮らす者で利用者が多く、6割弱を占めている。

 

表3-4 第一種奨学金と第二種奨学金の利用合計金額(月額)

単位:人、%

全体
男女別 住まいの種類別
男性 女性 実家・親元群 「実家・親元」以外群
58 100.0 23 100.0 33 100.0 26 100.0 32 100.0
2~3万円台 16 27.6 6 26.1 10 30.3 8 30.8 8 25.0
4~5万円台 18 31.0 4 17.4 14 42.4 10 38.5 8 25.0
6~7万円台 8 13.8 4 17.4 3 9.1 1 3.8 7 21.9
8~9万円台 4 6.9 3 13.0 1 3.8 3 9.4
10~11万円台 3 5.2 1 4.3 2 6.1 3 9.4
それ以上(12万円以上) 4 6.9 2 8.7 2 6.1 3 11.5 1 3.1
金額はわからない 5 8.6 3 13.0 2 6.1 3 11.5 2 6.3
(再掲)6万円以上 41.4 56.4 27.4 30.8 50.0

 

貸与型奨学金(第一種、第二種)の利用合計奨学金を尋ねた。

全体の結果をみると(表3-4)、「4~5万円台」が31.0%、「2~3万円台」が27.6%、「6~7万円台」が13.8%、「8~9万円台」が6.9%、「10~11万円台」が5.2%となった。

6万円以上の回答選択肢をまとめたところ、割合は、回答者(貸与型奨学金を利用している者)全体の41.4%を占めた。「「実家・親元」以外」に限ると、50.0%であった。

 

表3-5 現在採用している生活防衛策【複数回答可】

単位:人、%

全体
男女別 住まいの種類別
男性 女性 実家・親元群 「実家・親元」以外群
127 100.0 54 100.0 69 100.0 72 100.0 55 100.0
〔無回答〕 6 4.7 3 5.6 3 4.3 4 5.6 2 3.6
①アルバイトを増やした 32 25.2 15 27.8 15 21.7 16 22.2 16 29.1
②奨学金の貸与額を増やした 2 1.6 1 1.9 1 1.4 2 3.6
③食費(食材費、外食費)を減らした 38 29.9 14 25.9 23 33.3 11 15.3 27 49.1
④水道光熱費を減らした 10 7.9 6 11.1 4 5.8 2 2.8 8 14.5
⑤その他の生活に要する各種の費用を減らした 17 13.4 8 14.8 7 10.1 6 8.3 11 20.0
⑥遊び・趣味等に費やすお金を減らした 60 47.2 21 38.9 38 55.1 27 37.5 33 60.0
⑦お金のかかるようなことはなるべく控えるようにしている 64 50.4 24 44.4 38 55.1 30 41.7 34 61.8
⑧以上のようなことはとくにしていない 29 22.8 17 31.5 11 15.9 25 34.7 4 7.3
⑨その他

 

現在採用している生活防衛策を、複数回答可で尋ねた。

結果は、「⑦お金のかかるようなことはなるべく控えるようにしている」が50.4%で最多で、続く「⑥遊び・趣味等に費やすお金を減らした」も47.2%と⑦と同じぐらいの割合で、およそ半数を占めて多かった。

残りは、「③食費(食材費、外食費)を減らした」が29.9%、「①アルバイトを増やした」が25.2%と相対的に多く、それ以下は、「⑤その他の生活に要する各種の費用を減らした」が13.4%、「④水道光熱費を減らした」が7.9%と続く。「②奨学金の貸与額を増やした」という項目も設けたが、1.6%(2人)であった。

逆に、「⑧以上のようなことはとくにしていない」は22.8%であった。

これらを住まいの種類別にみると、「「実家・親元」以外」の者で割合は高かった。

例えば、「⑥遊び・趣味等に費やすお金を減らした」と「⑦お金のかかるようなことはなるべく控えるようにしている」がそれぞれ60%台(60.0%、61.8%)まで増加し、「③食費(食材費、外食費)を減らした」も半数近くにまで及ぶ(49.1%)。「①アルバイトを増やした」も3割近く(29.1%)にまで増加している。人数は少ないが、「②奨学金の貸与額を増やした」の2人も「実家・親元」以外」の者であった。

 

本調査では、「もし可能であれば、上の問で回答した生活防衛策の内容について、可能な範囲で、具体的に教えていただけますか。」と尋ねた。自由記述は合計で39件が寄せられた。これらを、「実家・親元」の者と「「実家・親元」以外」の者とに分けて、以下に整理する。前者が17件、後者が22件である。

 

■「実家・親元」群 17件

【015】飲み会に行く回数をへらす。外食を避ける。

【028】コンビニなどで食品を購入していたが、自炊をしたり、スーパーで買い物をしたりするようになった。友達と遊ぶ回数も減らしている。休日は外出せず家に居て、なるべくお金を使わないようにしている。

【031】水筒を持ち、お弁当を作っている

【032】アルバイトのシフトを自分のできる範囲で入れられるだけ入れる、交通費節約のため歩いて移動する、など

【033】この商品の中で一番安いのを買う。お菓子を買わない。

【038】なるべく安いものを買い、外食を控える。

【056】外食を控える、髪を染める頻度を減らす

【059】主に貯金の徹底です。

【080】バイトを週3回から4回に増やした。ちょくちょく飲み物などを買ったりしていたのを家で水を飲むようにした。

【084】朝ごはんを食べない。

【086】アルバイトと大学内での授業の時間に若干の間があるので、交通費削減のために歩くことが増えました。また、漫画やアニメなどを見る為に使っていたお金を減らし、遊びに出かける回数自体も減らしています。

【094】今しか手に入らないようなものだけを買ったり、今だけ実施しているようなイベントに参加したりした。

【096】高価なものを必要とする趣味や、モノをコレクションするような趣味を控え、暑い時間帯以外はエアコンを使わないようにしている。

【099】交通費を節約するために歩く。コンビニで食べ物を買わないで家で作って持っていく。できる限り遊びは断る。

【111】欲しいと感じたものでも、すぐに購入せず本当に必要なものか一度考えるようにすることで、出費を抑える。

【113】アルバイトの掛け持ち、友達と遊びや食事に行くのを控える。

【120】バイクが趣味で通学にもほぼ毎日使用している。節約のためには、ツーリングで高速道路を使わない/燃費が良くなる・壊して修理代がかからないように丁寧に乗る/昼食費や宿代・改造したり交換する部品はなるべく安いものを選ぶ 等をしている。

 

■「「実家・親元」以外」群 22件

【004】日々の出費に制限をかけたり、貯蓄には手をつけないなどの決まりを設けたりしている。

【005】コンビニで貰える廃棄を食べて、食費を節約する。

【008】学食含めて、外食の頻度を減らした。帰宅が遅いのもあるが、夜ご飯はほぼ食べていない。

【011】付き合い以外での外食・Uber等の利用は一切しない。遊びに行くのを控える。

【012】食費を週2000円に抑えてます。

【022】食費に関しては、なるべく安いものを買うようにしている。例、プライベート商品など水道光熱費に関しては、主に普段から無駄遣いをしないように心掛けることをしている。テレビや夏であればエアコン等、冬であれば暖房のタイマー機能を有効活用し、無駄遣いに気を付けている。

【029】必要最低限の出費に留める。学校の設備、環境を利用する。

【040】生活費は奨学金とアルバイト代のみなので友達と遊ぶ頻度を月1程にしている。

【042】食費や1回数百円程度の趣味のもの以外にはお金は使わないようにしている。2000円以上のものは買わない。

【053】アルバイトのシフトを増やしたけど、扶養控除があるから、あまり働けないのが現状ある。

【054】家の立地の問題で夏は電気代、冬はガス代にかなり取られるため、必然的に食費を抑えるようになった。

【061】外食費を1番減らすようにしている。

【066】タイミーなどの隙間バイトを増やした。

【072】儀礼として、遊びにいかざるを得ない場合は出来るだけ出費を抑えている。地下鉄を使わず駅まで歩くや、飲食店では安いものを選択するなど。

【075】健康に気を使って一日三食をしていたが、食べなくても行けることに気が付き、一日一食の時がある。電気代を減らすため、なるべく外で充電する。友人との交流をお金が理由で断ることがある。塾講師で使う夏用のスーツを買うのを先延ばしにしている。

【077】コンビニで物を買わないようにしてる

【079】本、メイク用品、お菓子などを買わない

【106】安い服や化粧品を買う、飲み会やお酒を買うことを控える、ライブのための遠征を控える、ゲームセンターに行くことを控える

【109】エアコン等での電気代を使わないように極力我慢。地下鉄を使わず自転車で移動などできる限り移動は自力で行ける範囲は公共交通機関は使わない。

【115】本は図書館で借りられるものを読んでいる。

【126】外食をせず自炊などで食費を抑えている。

【127】生活に必要なところは削らずに、しなくても生きられる項目を削減することで物価高に耐えている。

 

本調査では、家庭の年間総収入を尋ねた。過去の川村ゼミによる調査でも尋ねたことがある設問だが、「分からない」という回答が多かった経験をもつ。それは今回の調査でも同様であった。

 

表3-6 家庭の年間総収入(同一生計の家族全員の税込み収入)

単位:人、%

全体
男女別 住まいの種類別
男性 女性 実家・親元群 「実家・親元」以外群
127 100.0 54 100.0 69 100.0 72 100.0 55 100.0
〔無回答〕 6 4.7 3 5.6 3 4.3 4 5.6 2 3.6
300万円未満 15 11.8 4 7.4 11 15.9 5 6.9 10 18.2
300万円~500万円未満 18 14.2 13 24.1 5 7.2 11 15.3 7 12.7
500万円~700万円未満 18 14.2 5 9.3 12 17.4 10 13.9 8 14.5
700万円~1000万円未満 9 7.1 4 7.4 5 7.2 5 6.9 4 7.3
1000万円以上 13 10.2 10 18.5 3 4.3 8 11.1 5 9.1
分からない 48 37.8 15 27.8 30 43.5 29 40.3 19 34.5

 

結果は(表3-6)、まず「分からない」が37.8%と4割弱を占めた。次いで多かったのが「300万円~500万円未満」と「500万円~700万円未満」それぞれ14.2%であった。「1000万円以上」も10.2%であった。一方、「300万円未満」も11.8%みられた。この「300万円未満」の割合は、住まいの種類別にみると、「「実家・親元」以外」で18.2%と多かった。

 

表3-7 毎月の「仕送り」の有無・金額

単位:人、%

全体
男女別
男性 女性
55 100.0 22 100.0 30 100.0
〔無回答〕 3 5.5 2 9.1 1 3.3
仕送りは受けていない 30 54.5 11 50.0 18 60.0
1万円未満 2 3.6 2 9.1
1万円~3万円未満 6 10.9 1 4.5 4 13.3
3万円~5万円未満 10 18.2 5 22.7 4 13.3
5万円~7万円未満 3 5.5 1 4.5 2 6.7
7万円~9万円未満 1 1.8 1 3.3

注1:対象は、「「実家・親元」以外」で暮らしている者。
注2:授業料や家賃・水道光熱費は含まない。

 

続いて、「「実家・親元」以外」で暮らしている者を対象にして、毎月の仕送りの有無・金額を尋ねた。その際、「ここでの「仕送り」には、授業料や家賃・水道光熱費は含」まない、とした。

結果は(表3-7)、「仕送りは受けていない」が54.5%と半数を上回る値であった。

残りは、割合が大きい順に、「3万円〜5万円未満」が18.2%、「1万円〜3万円未満」が10.9%と続き、それ以外は1割を切る(「5万円〜7万円未満」5.5%、「1万円未満」3.6%、「7万円〜9万円未満」1.8%)。

 

表3-8 現在の自分の経済状態に対する認識

単位:人、%

全体
男女別 住まいの種類別
男性 女性 実家・親元群 「実家・親元」以外群
127 100.0 54 100.0 69 100.0 72 100.0 55 100.0
〔無回答〕 7 5.5 3 5.6 4 5.8 5 6.9 2 3.6
十分余裕がある 10 7.9 4 7.4 6 8.7 6 8.3 4 7.3
やや余裕がある 11 8.7 5 9.3 6 8.7 7 9.7 4 7.3
普通 42 33.1 20 37.0 20 29.0 30 41.7 12 21.8
やや苦しい 40 31.5 16 29.6 23 33.3 17 23.6 23 41.8
非常に苦しい 17 13.4 6 11.1 10 14.5 7 9.7 10 18.2
(再掲)苦しい計 44.9 40.7 47.8 33.3 60.0

 

最後に、自分の経済状態に対する認識を尋ねた。

結果は(表3-8)、「普通」と「やや苦しい」がそれぞれ3割強を占める(33.1%、31.5%)。次に「非常に苦しい」が13.4%で続く。「やや苦しい」と「非常に苦しい」を足し合わせると44.9%である。

以上の結果を住まいの種類別にみると、「「実家・親元」以外」の者での苦しさが特徴的である。すなわち、「やや苦しい」が41.8%を占めて多く、「非常に苦しい」(18.2%)と足し合わせると60.0%に及ぶ。

なお、回答者全体でみると、「十分余裕がある」は7.9%、「やや余裕がある」は8.7%で、合計しても16.5%にとどまる。

 

本調査では、「学費負担や生活に関するご苦労や困っていることなどがもしあれば、ご自由にお書きください。」と回答者に求めた。21件の回答が寄せられた。これらを、「実家・親元」の者と「「実家・親元」以外」の者とに分けて、以下に整理する。前者が7件、後者が14件である。

 

■「実家・親元」群 7件

【019】学園の返金なしの奨学金を増やして欲しい。日本型学生支援機構の給付奨学金は理工農など条件が厳しくて受けられない。

【067】今年の5月までは一人暮らしをしていて、仕送りなしだったためアルバイトの掛け持ちをしていました。

【083】年金の支払いで貯金が大分少なくなってしまうこと。

【086】学費の他にも教科書や参考書の購入にかかる金額が地味に辛いと感じています。

【099】学費負担はもちろん苦しいし、扶養内だとそれ以外に使えるお金がほとんど残らないことも苦しい。有意義に過ごすために奨学金を充てることにしたが、将来が怖い。また、働けるし稼ぎたいのに、収入の壁により、結果生活がかなり苦しい。

【112】半年に20万円を学費を一括で支払うことが、自分一人で支払いをしているので毎回滞納せざるを得ない状況が苦しい。もしも分割払いが可能になれば負担が和らぐかもしれない。

【114】何を買っても高い。

 

■「「実家・親元」以外」群 14件

【005】水道光熱費が高いです。クーラーが家になくて暑いです。

【006】コメの値段が高いため、体力回復のため沢山食べたいところだが、なるべく買わないようにしている。

【011】光熱費を抑えたい。

【020】健康面やアルバイトの環境の関係で一定の頻度でアルバイトに入れず、一カ月の収入が少なく困っています。

【029】学業に専念したいが、学費や税金の支払いのためにアルバイトや奨学金を利用する他ない。

【040】多子世帯の授業料免除の申し込みをしたらそれまで貰っていた貸与奨学金3万円が調整により6000円に下がった。大幅カットにより生活がギリギリになった。アルバイトは扶養内で働いているためこれ以上増やせず困っている

【054】今年度から多子世帯の授業料減免に採用されたが、その分元々受けていた貸与奨学金の金額がかなり減ってしまった。しかし3年生になって学校や就活準備がかなり忙しくバイトも十分に入れない上、実家も弟妹の部活や習い事に手一杯で頼れないため、周囲の同年代よりも苦しいと感じてしまう。

【072】ちゃんと勉強している人の学費を無くして欲しい。成績優秀者や、資格取得状況などを考慮するのでもいいが、なにかしらの試験を設けてなどでもいい(面接など)。そうすれば学内でも比較的に優秀者が増えていくと思う。なによりも大学としての実力を上げていくためには学費もそうだが思い切った施策が必要。私自身勉強をする時間のために大学に来ているのだから、アルバイトは今後もあまりしないと思う。もし大学で既に学費負担が無しになる制度があったらすいません。

【075】学費負や生活費を自分で負担することは入学当初から決まっていたので、忙しいのは仕方がないが、今日の物価高は苦しい。また、制度だから仕方がないと思っているけど、アルバイトをしても色々な税金が引かれ、社会保険料が引かれると就業時間を増やせば増やすほど、どんどん税金が引かれて、苦しい思いはある。税金が引かれる割には、アルバイトがあるから、体調が悪くても病院には行けずに、なんだこれとなる。

【077】何をするにも物価が高くなっているせいで常に生活が厳しい。103万の壁があるせいで思うように稼げないのに、最賃だけは上がるのでシフトに入らない

【102】親から虐待を受けていたので、金銭面の支援がない点で負担が大きいけれど、学びたい気持ちがあったので、生活苦でもなんとか周りの支援のおかげで学業にも専念できています。

【106】多子世帯の授業料減免に採用されたが、その場合第1種奨学金の貸与が停止されるとの説明を見かけた。大学院入試の勉強に専念するために現在はアルバイトをしておらず、もし生活費のために使用していた奨学金を借りられないとなると、せっかく授業料減免措置を受けられても結局親に負担を強いることとなる可能性が高いので、これからの生活が不安。

【118】親族がいないから就職する時の引越し費用がなくて大変だわさ!

【124】授業料などの学費を稼ごうとしたら稼ぐ額が大きくなり、税金や保険料で大きく取られるため、手元に残るお金が非常に少なくて、非常に辛い

 

 

4.アンケート調査結果にみられた主な特徴と考察

 

Ⅳ.聞き取り調査の結果

 

1.個々の聞き取り調査結果

 

2.聞き取り調査結果にみられた主な特徴と考察

 

Ⅴ.提言(仮)

 

 

 

 

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