サイト紹介
今回立ち上げたサイトのねらいはどのようなものですか
サイトを訪れた労働者が、掲載された論文や記事を読むことで元気になって、また明日からの仕事を頑張ることができる──労働を軸にした情報の発信を通じて、そんなことに貢献できたらと思いまして、サイトを立ち上げました。
今はまだ情報の「発信」に限定されていますが、「交流」の場になるよう研鑽を積んでいきたいと思います。
どのような問題意識があったのですか
ご承知のとおり、過労死に至るほどの長時間労働や、フルタイムで働いても暮らしていくことができない格差・貧困問題など、日本の雇用・労働には様々な問題が見られます。
働く人の人権がないがしろにされ、働くことが粗末にされているといってもよいと思います。
書き手には、そういった問題に日々リアルに接する者が多く、現状を憂えています。この状況をなんとかしたいと思っています。
もう一つは、どうすれば働く人に情報を届けられるかという問題意識です。
各種の調査で示されているように、とくに若い人たちは、新聞や本などを読む機会は少なく、代わりに、スマホを通じてインターネット情報へのアクセスには多くの時間を割いているようです。
であれば我々も、情報を「今風」の届け方をしてみようと始めてみたところです。
書き手も配信されている情報も多様・多彩ですね
書き手は、研究者、労働組合関係者(専従者)、労働問題に詳しい弁護士・司法関係者や医療・福祉などの専門職、それから、労働者・当事者など様々です。報道関係者や議員にも書いてもらえないかと思っています。
書き手自身の交流も目指して、もっと多彩な顔ぶれにしていく予定です。限定しているわけではないのですが、地元・北海道で活躍されている方々を中心に、執筆の依頼をしていこうと思います。
配信される内容も様々です。「労働相談」を意識した記事もあれば、本格的な論文や講演録などもあります。ですから書き手が想像しているサイト【訪問者/空間】のイメージも、【相談者/相談室】、【学生・若者/教室・学校】、【労働者・労働組合/学習会・集会場】、【労働者、市民/読書サークル】など、様々です。
ですから書かれた内容も様々で、縛りはとくに設けていません。研究も、労働関係だけでなく、経済や政治、文学まで幅広く配信していきたいと思います。
個々人あるいは個々の団体での情報配信の取り組みをかき集めたわけですから、無理に統一することなく、むしろ、このごった煮状態を強みにしていきたいと考えています。
どんなことを実施していきますか
まずは情報の発信です。息切れしないよう、たくさんの書き手で、定期的に、高い頻度で情報発信をしていくことを目指します。
それから、相談会や学習会などの開催です。リアルな開催はもちろんですが、社会のオンライン化にあわせた開催方法も検討してみたいと思います。
サイトが交流の「場」になり、個人だけでなく、労働組合など既存の団体がつながるきっかけになればとも思っています。
情報を得るだけで働く人や社会が元気になる、といった楽観視はしていません。
ただ一方で、「労働」関連だけでも、世間に知られていないことはまだまだ多いですし、こうした小さな情報発信サイトにできることも、あるのではないかと思っています。
どうしても暗いテーマに偏りがちですが、我々自身も楽しみながら、そして、方向性や活動内容をあまり厳格に決めずに、走りながら考えていくつもりです。
ご支援をどうぞよろしくお願い致します。